ながはま御坊表参道商店街振興組合
馬酔木(あせび)展や各種の文化塾を数多く開催し、街には観光客や地元で賑わい、全国に向けて元気のある商店街で頑張っていることを発信している。
1.背景と目的
昭和50年代、車社会の伸展などにより消費者は大型店志向となり、当商店街は往時の賑わいを失ってしま っていた。そこで、もう一度商店街を活性化すべく「美しい街に美しく住む」という理念のもと、門前町として の個性を出して顧客を市街地に呼び戻し、地元の大通寺を現代に活かした、新たな商店街づくりが始まった。
2.事業・活動の内容
当商店街は、年間を通じて数多くの販売促進イベントを企画・実施している。代表的な催しとしては、馬酔 木展、曳山祭り、きもの大園遊会などがある。毎年盛況の「きもの大園遊会」では、1,000人を超える着 物を着た女性が参加し、商店街を回遊する。そのフィナーレとして大通寺境内に集う光景はまさに圧巻。 また、新事業として石畳の通りに600本(50鉢)のチューリップを並べたチューリップ祭や街路灯を整備 したりするなど、美しい街並みづくりも工夫を凝らしている。
このように、立地条件を活かした販売促進となる「仕掛け」をさまざまな趣向で企画・実施することで商店 街を顧客へアピールし、地元客や観光客から支持を得て、確実に集客効果をあげている。
3.成果(今後予想される成果も含む)
組合が代表して信頼できる回収・処理業者と契約するため、産業廃棄物の適正処理が可能となった。また、 回収業者は、個々の組合員事業所に巡回回収を行うことが契約条件に盛り込まれており、組合員の廃棄の手間 を省くことが出来、回収率がアップした。
成果としては、理事長のリーダーシップのもと、組合員のハート(心)の統一から、表参道や各店舗の改築と いうハードの完成、そして現在注力している祭りや催しなどのソフトの活性化と継続というように、事業を進 めるにつれ組合の「結束」は強まり、それに伴い集客も増加したことである。
また今後は、組合員の高齢化や後継者問題など、課題はあるが「我が街を共に守り発展させていく」という 組合全体としての意識を育てていくことで、後継者の育成に繋がりえると考えられる。
着物で商店街を回遊
きもの大園遊会フィナーレ