事例集

在宅勤務モバイルワーク

株式会社スナッツフーズ (現・株式会社セブンズ)

冷凍クレープ・ポップコーンの製造、販売・FC展開を行っています。業務用の商品としては、テーマパーク・映画館・エンターテインメント関連・外食向けにバルク商品や半製品。小売用の商品としては、こだわりスーパー、量販店、コンビニ向けなどに冷凍クレープ、ポップコーンの製造をしております。全ての商品が安心・安全の自社、国内製造です。キッチンカーによるイベント出店では関西No.1の実績があります。

本社所在地 野洲市南桜1831-2
代表者名 代表取締役 原田裕次郎
創業 2009年
従業員数 14名
ホームページURL https://www.snats-foods.com/
導入ポイント ▼

  • ・ 外出先での空き時間活用にモバイルワークを導入
  • ・ 業務を棚卸し、パソコンは使わないテレワークを構想
  • ・ 今後の事業拡大に向けたテレワークのノウハウ獲得、環境の整備

これから期待される成長期に向けて
テレワークの基盤を構築

冷凍クレープ・ポップコーンの製造、販売・FC展開を行う株式会社スナッツフーズでは、営業業務などモバイルワークを一部導入、多様性のある働き方改革をめざし、テレワークも含めた仕事のしやすい環境づくりに取り組んでおられます。代表取締役の原田裕次郎社長に今後のビジョンについてお聞きしました。

代表取締役 原田裕次郎 様

多様性ある働き方改革のひとつとしてモバイルワークを導入

製造業の要はものづくりです。弊社の主力商品であるクレープの製造工程のうち半分は自動化、半分は人の手で行っており、それを担うのがパートの従業員で大切な戦力となっています。しかし、野洲市東端、湖南市との市境という土地柄、通勤が不便なこともあり、人材確保は常に重要な課題となっております。事業継続のためには従業員の離職防止と人材確保への取り組みは必須であり、多様性をテーマとする働き方改革を推進しています。

テレワークもその手段のひとつとして、以前から私と営業部の業務の一部にモバイルワークを導入しました。キッチンカーによる移動販売やイベント出店での空き時間にノートPCでメールチェックやインターネットでの調べもの、製造管理書類作成、Zoomを使った打ち合わせなどをしています。出張の宿泊先や自宅、移動中など、いつでもどこでも作業ができるので、取引先への早いレスポンスも可能になり、タイムリーに仕事を進めることができています。今回、滋賀県中小企業団体中央会の「中小企業テレワーク『はじめの一歩』支援事業」でITコーディネーターから、現状のモバイルワークについてさまざまなアドバイスをいただきました。通信は個人のテザリングを利用していますが、モバイルWi-Fiを推奨いただき試用したところ、快適に作業できることを実感しました。また、社内のシステムにアクセスしてデータを共有できる方法なども提案いただきました。

働き方を選択できる自社ならではのテレワーク構想

今は営業部のモバイルワークの自由度をさらに充実させるための環境整備を検討しながら、別部門のテレワーク導入に向けて業務の棚卸しを行なっています。「製造部門のテレワークはできない」という先入観を取り払い、社内でしかできないこと、社外でもできることを意識して業務を見直すと新たなひらめきやアイデアが生まれてきます。

パソコンを使ったテレワークでなくても、自社ならではの業務の切り分けを行うことで、例えば、包装材のシール貼りなど、食品に直接触れない作業で、衛生面を担保すれば、自宅でも作業できます。パート従業員は子育て世代が多く、学校行事などでフルタイムでは入れない、子どもの急な病気で欠勤するなど出勤できない日やシフトに入れない日でも、自宅での隙間時間や子どもの就寝後の時間などを活用して、できる時間にできる量だけ、あるいは希望があれば完全テレワークの日を設定するなど、フレキシブルな働き方を選択できるようになります。また出産や育児、介護などで出社することができない状況の時でも、できる範囲でテレワークしてもらうことで仕事を継続できます。商品企画や開発、レシピの考案、広報物のデザインなど、自宅でもできることはテレワークを導入し、会社での勤務時間はものづくりに専念することで生産性の向上にもつながると考えています。

製造現場でも、テレワークでも働きやすい環境整備を

業務効率化のため、現状では自社で対応している発送業務の外部委託を準備中です。外部の倉庫・宅配業者と連携することで、営業担当者が受注内容をエクセルデータにまとめて送信すると、委託業者による発送業務が実施されるシステムで、社内でもモバイルワークでも発送手配が可能になります。このほか、コロナ禍を機に社屋入口にスマートロックを設置し、ドアの解錠・施錠は遠隔操作で行い納品物・出荷物の置き場所を作り、指定納入業者や宅配の受取、出荷時などの立会いを無くすことにより、作業の手を止めない仕組みを作りました。トラブルのあった場合はカメラ録画で確認できます。スマートフォンをキーにし、解施錠の履歴も残るのでセキュリティ面も安心です。コロナの影響が落ち着き始め、売上もコロナ前を超えるようになってきました。来期以降、弊社にとっての成長期が訪れると予測しています。事業の拡大に伴い、関東の営業拠点や第二工場の開設、営業担当者は雇用ではなく、成功報酬型の契約制でのフリーランスの営業マンのスポット採用を想定しています。そうなった場合、直接会えない人とのコミュニケーション手段として、必然的にテレワークのノウハウや経験は必要になってくるはずです。社内ルールの策定、環境整備、セキュリティ対策、テレワーク時の就業規定などテレワークの基盤をしっかりと構築しておきたいと考えています。製造現場においても、テレワークでも、多様性のある働きやすい環境づくりをこれからも続けていきます。

託児所、テレワークの活用、女性が継続的に働ける会社をめざして

子育て世代の女性パート従業員が多数活躍していますが、保育園が見つからない、ご実家の協力を得るのが難しいなどの理由で、働きたいけれども働くことを諦めているという方もおられるかもしれません。そんな女性が安心して働けるように、社内に託児所の開設を検討しています。テレワークも活用しながら、お子さんの成長やライフステージに合わせた働き方を選択し、継続的に勤務できるような会社をめざしています。

テレワーク業務の流れ

テレワーク『はじめの一歩』
ワンポイントアドバイス

必要に応じて段階的にテレワークを整備するのもおすすめ
株式会社スナッツフーズ
営業部長 瀧澤哲也 様

時間を有効活用できるようになり、取引先にも素早いレスポンスができるのは営業担当として非常に大きなメリットです。今後、社内システムへのアクセスやクラウドなどでデータ共有できるようになれば、さらに利便性が高まると期待しています。テレワーク体制を整えるのは大変かもしれませんが、まずは一部導入し、必要に応じて段階的に整備を進めていくのでもよいのではないでしょうか。

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