先進組合事例

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湖東繊維工業協同組合

※新たな販路・市場開拓(平成18年度調査)
地域ブランド「近江の麻」の振興に組合挙げての取組

組合の女性部・組合員有志により「近江の麻」テキスタイルデザインの研究を行う。組合員はその成果を商品に反映させ、販路開拓は展示会で実施し高い評価

1.背景と目的
中国からの低廉な輸入品は品質も良くなり、在来の商品開発を続けられなくなった。「近江の麻」の産地振興を図るために商品の消費者に該当する女性の感覚をデザインに応用する必要があるとの認識に基づき、女性部が中心になって「近江デザイン研究会」を組合で発足させ、組合員有志の参加を得て「滋賀の色」54色を滋賀の自然の中からカメラで収集し、デザインに反映させる研究を行った。
研究成果を組合員が個々に商品開発に応用し、試作品を展示会に出展、好評が得られ販路開拓に寄与した。

2.事業・活動の内容
組合の役割は「近江デザイン研究会」推進の場提供、展示会の企画実施。組合員は研究されたデザインを商品開発に反映させ、試作品を生産し展示会に出展、受益者負担の原則に基づき、応分の賦課金を拠出する。
「近江デザイン研究会」の主体的な運営は女性部であるが、研究に関心のある組合員は任意参加可能とする。 このように個別企業で実施困難な事業は組合で実施、意欲のある個別企業は何時でも任意に参加可能とした事業運営を行っている。展示会は組合員の販路開拓の拠点との位置づけがされていて、展示会で要求されたこと、反応を示された事が全て以降の商談契約に役立てられている。

3.成果(今後予想される成果も含む)
OTC展では来場者250名を迎え、試作依頼、共同開発の申し出を受け好評を得た。出展者の中では150~200枚の見本の送付依頼を受けて商談の機会を確保する結果を得ている。目下、「近江の麻」「近江ちぢみ」の地域団体商標を特許庁に申請中で、審査承認された上でラベルを組合で企画販売し、組合員は地域ブランド品のPRに寄与する。併せて組合の財務基盤確保に役立てる予定である。
夏物商品から年間を通じて利用される商品開発にも注力し、産地振興に貢献する事が組合の使命と 課題を明確にして取り組み中である。


ジャパン・クリエーションに出展

滋賀県の色を織物で表現した企画・展示


滋賀県の風景やイメージする言葉から抽出した38色の糸

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