先進組合事例

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草津造園協同組合

※循環型社会への対応(平成13年度調査)
負担も軽く、ゴミも少なく、実用的な環境美化を実現

受注業務により発生した剪定枝葉の残滓を、チッピングプレスロータリー車によりチップ化することで処分費用の軽減と同時に環境改善に貢献。チップを堆肥にし、商品化も現在研究中。

草津市内の造園土木の業者10社で樹木の維持管理を効率的に行う事を目的に、平成5年に組合を設立した。共同受注を行うことで組合員の業績は概ね堅調に推移してきたが、植栽物の維持管理に伴い発生する剪定枝葉の処分に関しては、組合員の大きな負担になっていた。一般廃棄物の焼却場は許容量の関係で搬入制限を余儀なくされており、組合員各社の焼却処分には発煙公害の問題があった。
この対策として焼却炉建設案が浮上したが、管理運営や環境面から良策とはいえず、打開案を模索していたところ、組合員の受注した工事仕様にヒントを得て剪定枝葉のチップ化を研究開始した。全組合員が納得のいくまで繰り返し行った調査と研究会の結果、チッピングロ-タリ-プレス車を導入することとなった。
このリサイクル車は日曜、祭日を除いて全組合員に対する使用割当日を決めて、使用優先権の日を明確にすると共に、権利のある日に使用の予定が無いときには各自が交渉して使用しており、割り増し使用料で員外への貸し出しも行っている。以前では枝葉を運ぶのに5往復していたが、現場でチップ化することにより1回の運搬ですむこともあって、稼働状況は予想以上で、好調に推移している。
当初はチップをマルチング(樹木の周辺に所定の厚さで敷き詰める)することで一部消費していたが、堆肥化の構想が持ち上がり、チップのさらなる有効活用が望めるために堆肥の商品化を現在研究中である。二次破砕機にかけてチップを微細化し、効率よく堆肥を生産するために様々な条件下での実験が行われている。組合にとって堆肥は自己消費できる強みがあるが、今後低コストで付加価値の高い堆肥を開発し、同業他社の枝葉も引き取って堆肥生産を本格化される構想があることから、流通ルートを開拓することが課題である。

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