製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・食料品)
・醤 油
昨年と比べて景況等に特に変化が見られない。
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
3月度の生産数量は16,930反、前年同月比で83.9%となり、大幅な減産となった。依然として厳しい状況のまま推移している。従来から主力としており、礼装等に用いられる黒用素材の動きが鈍く、需要は減少傾向にあることから、訪問着などで用いられる色用を拡大して展開していかざるを得ない状態である。これらの点から採算面についても厳しく、原料面、工程面等について一段とコストを削減する必要がある。
・麻 織 物
今年の3月度は寒さが続いた影響から昨年同時期に比べて1ヶ月遅れの出荷となり、また売上高も期待するほどには至らなかった。在庫の減少が一部に見られるが、生産を控えたことによるものである。
・綿 織 物
今夏用の追加発注を期待していたが不発に終わり、受注残も少なくなってきた。備長炭、光触媒、接触冷感などを活用した機能性繊維を使用したクレープの注文も減少し、上質な綿糸であるコーマ糸の利用率を減らすことで材料費を抑えて採算を取る傾向が出てきた。厚織については良い状況とは言えないものの、まずまずの動きを見せている。
(製造業・木材・木製品)
・仏壇仏具
3月は春の彼岸があるために、比較的忙しい時期であると考えられるが、昨年同様低調のうちに過ぎてしまったように見受けられる。
・一般製材
木材利用の減少により、ますます不況の色が濃くなってきている。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
年度末ということもあり、発注等は増加したように思われるが、価格競争は厳しく、各社とも利益無き繁忙が続いたようであった。雇用人員については若干増加しているように思われる。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
本年は薬価改定がないことから、薬価改定がある年(隔年)の下降線状況のパターンを示さずに、売上高の増加傾向がみられる。薬店で販売される一般用医薬品においては、夏物と本年上半期用の商品について、現在日本各所で展示会が催されるなど商談交渉が盛んで、展示内容次第で一般用医薬品メーカーの上半期の勝敗が決まると言っても過言ではないといった状況である。配置医薬品の販売については低調で、むしろ健康食品類やドリンク類を売るドラッグ量販店に押し流されている現状である。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
年度末の決算期を迎え、販売先の在庫調整の影響で動きが鈍い状況である。現在春夏もののサンプル提案の時期に入っていることから、4月以降の動きに期待が寄せられている。
(製造業・一般機器)
・機械器具
年度末の決算期を迎え、販売先の在庫調整の影響で動きが鈍い状況である。現在春夏もののサンプル提案の時期に入っていることから、4月以降の動きに期待が寄せられている。
(製造業・電気機器)
・民生用電気機械器具
夏季製品向けに中心に需要期に入ったことから売上高は増加している。しかしながら、原油価格の上昇に伴って材料費、燃料費がそれぞれ増加したことからコスト高となり、収益率は低下している。雇用人数は退職者の補充を行っていないことから減少しており、人件費、労務費が圧縮された為に利益を計上できた。
・通信機器等電子機器類
ここしばらくの動きであるが、国内外において地震・風水害が多発したことから、電気機器や設備等にも深刻な影響を及ぼした。この結果、各業種において設備投資の動きが大きくなり、当業種の景況を押し上げる形となっている。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
建築・住宅関連商品の売り上げは昨年とほぼ同額となっており、幅広い商品の需要が見られる。薄型テレビに代表されるデジタル家電については、価格は高止まりの状態となっている一方で、需要は小休止している。建築資材については価格が上昇しており、鋼材の値上げが著しいが販売価格に即時に反映できるものでもなく、収益状況は悪化している。環境、省エネ、防犯の各関連商品には関心が高く、販売の成果も出てきている。資金繰り面については安定した状況と見受けられながらも一部では小規模の事故が起きている。
・食料品市場
4月初頭の内容であるが、土曜日に市場を一般開放し、一般客約2,000人の来訪があった。好評を博しながらも業種により客数に差が見られたようであった。
(非製造業・小売業)
・石 油
原油価格の高騰は、そのまま石油小売業界を圧迫するかたちとなっており、流通の末端となるガソリンスタンドはこの影響が大きい。4月にも大幅な値上げを行い、その流れは5月にも及ぶものであるだろうと聞き及ぶが、業界では未だ過当競争が続いており、収益を伴う経営を行うには難しいと言える状態である。
(非製造業・商店街)
・堅 田(ショッピングセンター)
3月は5ヶ月ぶりに前年実績を上回ることが出来た。また、3月末で退店を予定していた店舗が引き続き店を構えることとなり、一安心している。スーパーマーケットの売上は回復基調にあると言われているが、当組合員店舗の売上は厳しい状況の連続である。
・彦根市(ショッピングセンター)
3月度の売上高は前年度対比で98.7%と若干減少した。また、3月は72店舗中30店舗が前年実績を上回った。12部門に分けた業種別では、サービス部門の前年度対比103%強を筆頭に4部門が前年実績を上回った。1年間の業種別実績についてはメンズ衣料、フードコート、ファッション雑貨、サービスの4部門が前年実績を上回る結果となった。平成16年4月から1年間の総売上高の前年度対比については97%という結果に終わった。2月度の主な行事として、恒例のセールは前年対比で93%と落ち込んだが、新企画のスプリングフェスタが前年対比115%と売り上げに貢献した。4月から個人情報保護法が施行されることに伴って各店舗の対応のあり方を懸念している。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店売上…108.4%(既存店比較 94.2%)
客数………106.7%(既存店比較 96.2%)
客単価……1,376円、前月比34円増(既存店1,406円)
前月は既存店比較でも昨年実績を上回っていたが、今月は割り込む結果となった。要因として、昨年がうるう年であったことによる営業日数の減少と、営業拡大の効果が一巡したことによるものと考えられる。3月度のセールも昨年との対比で111.6%と伸張したが、既存店ベースでは98.5%に留まった。セール時期の土日がいずれも寒波が訪れた影響が大きかった。
生活・住居関連全体…101.9%(各前年同月比。括弧内は既存店比較)
100円ショップ…(134.8%)、宝飾…92.7%
生活・住居関連全体では前年実績を上回った。寝具インテリアの新規店舗、100円ショップの大型店の出店が大きく寄与した。一方で、既存店舗では各部門とも昨年実績を割り込んだ。
婦人ヤング(82.0%)、婦人ミセス…………… 108.0%
紳士………108.4% 、子供ベビー…………… (91.0%)
ジーンズ… 46.7% 、ファミリーカジュアル…87.4%
衣料は引き続き不振で、冬物の処分と春物商品の導入時期に寒さがぶり返すなど、気候不順が業績に大きな悪影響を与えた。在庫が今後の課題となりそうである。品目別には特にジーンズが大きく影響を受けた。紳士物等の新生活、入学関連商品は好調に推移した。
鮮魚………… 90.0%、青果…87.0%、精肉…109.0%
ベーカリー…100.4%
気候不順は鮮魚、青果といった食品にも影響を及ぼした。精肉は安定した売上実績を残し、ベーカリーは回復基調。
飲食も気候不順、来客数の減少で低調に推移した。ファストフードについては全国的なキャンペーン効果で業績を確保している。
サービス分野全体では、昨年度対比で121.7%の実績。全分野で伸びを見せ、中でもマッサージ、美容、リフォーム、クリーニングの各分野は大きく伸長している。物販での客数が減少する中、当分野については客数増加が続いている。
(非製造業・サービス業)
・自動車整備
本年は、1月に自動車リサイクル法、4月からは個人情報保護法、ペイオフ等法律が施行されるなか、業界もその取り組みへの対応に苦慮している状況である。一方で業界の経営環境は相変わらず厳しい状況であり、また、ユーザーニーズの多様化等によりその取り組みについても、企業間の格差が出始めて来ている様に感じられる。
・情報サービス・広告
FA(工場の設備投資関連)は引き続き好調に推移している。また、今年4月施行の個人情報保護法対策に忙殺されている。
(非製造業・建設業)
・総合工事
昨年4月から当月までの平成16年度も建設投資額の減少により、県内建設業界の景況は大変厳しい状況で推移したが、組合員企業の破産件数は少なかった。当組合の貸倒損失も比較的少ない金額となり、ひとまず安心しているところである。
・土木工事
3月は年度の変わり目であることから、工事請負業者は例年であれば忙しい時期となるはずが、手持工事(検査未了の工事)の減少により閑散期となった。また、組合員地区に市町村合併が発生したことにより、工事の指名基準が改正されることが予想され、工事の発注時期は例年よりも遅れることが予想される。
(非製造業・運輸業)
・運 送
売上高は前年とほぼ同額であるが、若干低い傾向にある。この要因は、年度末需要を見越す組合員に対し、顧客は在庫調整により対応していることによるものである。この一方で軽油価格の大幅な値上がりが続く反面、運賃はいまだ値下がりの傾向にあることから如何ともしがたい状況となっている。最近の課題となっている運転手不足、車両不足が目立ってきた。
・倉 庫
2月実績数量 対前年比
入 庫 256千トン 112.5%
出 庫 231千トン 99.3%
月末保管残高 526千トン 101.2%
米………… 134.9%、その他化学…110.1%、電気機械……109.9%
化学繊維糸 107.2%、その他日用品106.4%、非金属鉱物…106.1%
合成樹脂… 104.2%、金属製品……103.9%、板ガラス……102.2%
雑品……… 102.0%、紙・パルプ…101.1%、その他機械… 99.6%
(それぞれ前年同月比において残高の増減が目立った品目と数値)
当業界の動向は、前年に比べて入倉数量が1割強増加し、出庫はほぼ前年どおりに推移した結果、月末保管残高が1%強増加した。品目別には前月まで少ない数値で推移していた米に大量の入倉があり、数値を押し上げる結果となった。