製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
12月度の生産数量は14,673反で前年比は79.2%となり、大幅な減産となった。年間生産数量の比較においても前年比90.6%となり、減産に歯止めがかからない厳しい状況である。黒用素材が特に厳しく、何とか高級品の色用素材としての展開を続けている。先行きについても厳しい見通しである。採算状況も織物の販売価格が一段と厳しくなっており、採算を悪化させている。
・麻関連繊維工業
染色整理においては昨年並みで推移している。この時期からしばらくが麻、綿が主力のシーズンでもあることから期待したい。今のところでは先染が昨年に比べて多く出ている。
テキスタイル関連においては、依然として小ロット、サイクルの短期化が進んでおり、機屋の手配、採算面など厳しい状況となっている。先行きについても明るい見通しはない。
・麻 織 物
昨年に比べると多少引き合いは活発になってきている。今の時期が夏物の生産期であることも上昇傾向の一因であるが、現在の状態が今後の明るい見通しに繋がっていくことに期待したい。
・綿 織 物
暖冬で冬物が売れず、軽布屋の得意先である商社や縫製メーカーは冬物の処理に時間を取られており、資金繰りの都合等もあって夏物の発注にまで手が回らない状態である。このため、例年に比べて発注が遅れており、1月分までがようやく埋められている程度である。これに対し、厚織は前年と同じ状態でまずまずといったところである。
(製造業・木材・木製品)
・仏壇仏具
明るい話題は特に聞かれない。
・一般製材
売上高が減少し、なお一層厳しくなってきた。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
取引条件が厳しいものの、歳末の広告関係は増加した。この反面、官公需は相変わらず寒々しい状況である。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
年末を控えてか当月の売上は増加したが取引条件は厳しい限りであり、特に暖冬が続いたためにシーズンものである風邪薬は全般にわたって需要がなく、皮膚科領域の薬が必要となった月であった。年末を迎え、1年間をトータルするとやっと前年比を上回る程度であり、決して楽な業況ではなかった。盛衰は世の常とは申せど、医療用、大衆薬向、配置薬向の間における用途向きの格差は著しく、両極端シフトの様相を示している。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
夏以降の伸び悩みを受けて、12月に入ってからも低水準で推移している。1月初旬の見本市向けのサンプル商材などに多少の動きが見られるものの、本格的な生産までには至っていない。
(製造業・電気機器)
・通信機器等電子機器類
平成16年を終え、自然災害の恐ろしさを感じた年であった。年間を通してみると当業種の景況は好転しているように感じられ、平成17年もこの調子が引き続くようにしていきたい。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
建築住宅関連商品については売上げがダウンし、先行きが不透明となっている。薄型テレビに代表されるデジタル家電の販売については各メーカーの競争が一層激化の方向へと向かっている。建築資材については高騰の様相を呈しているが、需要と供給のバランスが悪いのか、収益率は良くない状況である。また、暖冬により冬物商品が伸び悩みをみせている。金融面については、年末にかけて安定した状況で推移した。
・食料品市場
青果では品薄、高騰の影響で売上高が増加した組合員もいるが、収益状況としては変化がない。年末商戦においても、スーパーマーケットなど元旦から営業している店舗がある影響で、買いだめの必要性が薄れてきているようである。
(非製造業・小売業)
・石 油
原油価格の連続高騰現象もようやく一段落となり、原油価格、業者間転売(業転)価格は値下がりした。また、円高傾向も影響したことから、12月の各元売業者の仕切価格は若干の値下がりを見せた。この推移に同調して小売販売価格も値下げされており、全体的に見て業界の景況が好転することは期待できない状況である。
・家庭用電気器具
テレビ放送において地上波デジタルの試験放送も開始され、デジタルテレビの売れ行きが少しずつではあるが目立ってきている。しかしながらデジタルテレビはまだまだ高額なこともあり、一般的なユーザーには手が出にくいのが実情であると思われる。
(非製造業・商店街)
・堅 田(ショッピングセンター)
暖冬の影響もあって特に衣料品が苦戦を強いられた。組合全体としての売上はほぼ前年と同額で推移しているが、前年の売上を上回った店舗はごく一部であり、ほとんどの店舗が前年を下回っている状態である。
・彦根市(ショッピングセンター)
12月度の売上高は前年度対比で101.0%と5ヵ月ぶりに増加した。来店客数は前年度対比で97.0%。4月からの累計売上の前年対比は97.0%で推移している。また、前年度対比135%の婦人衣料店を筆頭に、72店舗中37店舗が前年実績を上回った。12部門に分けた業種別では、フードコートの前年度対比109.0%を筆頭にレストラン、サービス、メンズ衣料、ファッション雑貨、レディース衣料、食料品の7部門で前年実績を上回った。12月度の主な行事はクリスマスの抽選セールを行い、前年度対比で102%と実績を伸ばした。景品には海外旅行の他に商品券を発行し、今後の売上に貢献する予定である。
・彦根市(商店街)
特記事項はなし。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上…116.1%(既存店比較 102.3%)
客数……………117.6%(既存店比較 102.3%)
客単価…………1,443円、前月比52円減(既存店1,468円)
既存店比較において2ヵ月連続で前年売上実績を上回った。しかしながら暖冬の影響で婦人、紳士、子供とも、防寒衣料品が最悪の状態となった。この他、暖冬は家電、寝具インテリア部門にも大きな影響を及ぼし、今後の在庫処分等で収益を悪化させる懸念がある。
住居関連全体…106.9%(各前年同月比。括弧内は既存店比較)
住居関連は、2ヵ月連続で前年売上実績を上回った。家電、寝具インテリア等の季節商品で苦戦しているが、その他の各部門は好調で、家具とデジタル関連でカバーした。
婦人ヤング(94.6%)、婦人ミセス(93.5%)、子供ベビー(87.3%)
ジーンズ…113.2% 、ファミリーカジュアル…94.0%
衣料は引き続き不振。防寒用の重衣料が特に不振であった。ジーンズは回復基調。
鮮魚…98.0%、青果…115.0%、テイクアウト商材…119.7%
精肉…98.0%、ベーカリー、惣菜、洋菓子…99%前後
食品は異常気象の影響があり、野菜が高騰したため売上は伸長したがその他は前年実績にやや届かない程度。テイクアウト用の商材が引き続き伸びをみせた。
飲食は、緩やかな回復傾向となっており、各部門とも昨年並みの数値で推移した。和食、中華、ファミリーなどのレストランは低調が続いており、お好み、たこ焼き、ラーメンなどの比較的単価の低い部門とフランチャイズ店舗が前年実績を上回っている。
映画…147.8%
サービス分野については、昨年度対比で113.1%と伸びをみせ、中でもマッサージ、美容、リフォーム、クリーニングの各部門は2ケタの伸び。映画も好調で、年末年始の業績も期待が持てる。
来月度になるが、全体的にも年末年始、初売りは各店とも好調であった。
(非製造業・サービス業)
・自動車整備
規制緩和による異業種参入の増加による競争の激化と、ユーザー車検の増加による価格破壊について、その度合いの変化は一応の落ち着きを見せたが、状況は昨年と変わらず厳しいままに推移している。
・情報サービス・広告
来年度の予算時期になったことから、これから2ヶ月ほどはほとんど新しい動きはないものと考えられる。官公需についても、動きがつかめない状況である。FA(設備投資関連)は徐々にではあるが動いてきている。
(非製造業・建設業)
・総合工事
建設投資は官民ともに減少しているが、特に湖北地域と湖西地域が著しく減少している。
(非製造業・運輸業)
・運 送
売上高は前期と同水準で推移しているが年末繁忙が無く、前月の方が忙しい感覚がある。車種のうち、特殊装備をしていない平ボディー車両が不足しており、輸送量の増加による車輌不足ではなく、特定車種の不足が目立った月であった。このことは今後の課題であると考えている。
・倉 庫
11月実績数量 対前年比 対前月比
入 庫 263千トン 100.6% 113.2%
出 庫 244千トン 87.7% 104.9%
月末保管残高 502千トン 91.6% 104.0%
非金属鉱物 165.7%、金属製品… 132.5%、その他日用品 112.7%
紙・パルプ 111.0%、化学繊維織 102.6%、合成樹脂…… 102.4%
その他機械…99.6%、その他化学…99.5%、板ガラス………95.6%
雑品…………82.5%、化学繊維糸…68.5%、電気機械………80.3%
米……………36.6%
(それぞれ前年同月比において残高の増減が目立った品目と数値)
県内景気動向は、一般に厳しい状況が続く中で、一部に良い材料はあるものの部分的な動きに留まり、力強さに欠けていることから回復感は依然として乏しく、調整局面に留まっている感であると言われている。当業界において11月度は年末繁忙期を控えて入庫数量が増加したことから少しながら回復した感がある。