製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
11月度の生産数量は15,391反で前年比は95.3%となり、減産となった。依然として前売筋の回復感がなく、数量の減少は免れ得ない状況下にある。無地物の引き合いが鈍いが、その中でも黒用素材は特に厳しく、減少に歯止めがかからない。採算面では、販売価格が一段と低下し、数量が減産する状況の中で大変厳しい状況である。
・麻関連繊維工業
テキスタイルはシーズンに入り、少しばかりではあるが動き出している。それに伴って整理加工についても流れ出したようであるが、数量は年々減少が続いており、非常に厳しい状態である。
・綿 織 物
帆布の出荷も一段落し、厚織は昨年並の出荷量となっている。軽布(クレープ)については、来期分の注文が遅れており、受注シーズンに入ったにもかかわらず動きが今一つとなっている。糸の相場も弱含みで値上げも難しい状態であるが、生産調整が進んでおり、在庫は減少している。
(製造業・木材・木製品)
・仏壇仏具
組合員の不況感は高まっているようである。
・木材・木製品総合
滋賀県木材協会などで構成する県産木材活用推進協議会では、県産木材の利用拡大を推進する目的で「木の香る淡海の家推進モデル事業」を実施している。同事業は県内で住宅を建てる施主に対して、ヒノキの柱が1戸当たり最大100本無償提供される制度で、本年度は8月と10月に募集された結果、41件の応募があり、約3200本のヒノキ柱材が順次施主に贈呈される。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
年末に入り、やや売上が増加するなど回復の兆しが見られたが、官公需では相変わらず破壊的な価格が横行し、全体の足を引っ張っている。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
総合的に見て売上は微減となった。この理由として、商店街の活気が以前に比べて失われているように、個店や一般薬品販売部門などにおいても処方箋なしで購入できる医薬品(OTC)が活力低下の傾向にある。また、年末のセールのチラシを見ても、チェーン店、量販店の中では健康食品関連の物販が殆どで、医薬品の販売促進となっていない。一方で、処方箋なしでは販売できない薬(エシカル分野)は低調裡ながらもOTCほどの落ちこみではないことから、どうにか前月比および前年同月比において売上を微増として活動出来ている。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
今年後半の落ちこみが現在も続いており、厳しい状況が続いている。窯元によっては、前倒し生産をしている状況である。
(製造業・一般機器)
・機械器具
自動車関係機器について良く動いている。
(製造業・電気機器)
・通信機器等電子機器類
円高ドル安の動きがあり、当業種の企業の業績にも影響が出た。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
住宅関連商品において売上げが減少したが、空調機器の売上げが増加したことから、全体としては売上増となった。薄型テレビを筆頭にデジタル家電の販売では各メーカーの競争が激化の方向にある。建築資材においては高値と安値の差が大きくなり収益率は悪化している。また、石油の原価が高騰している影響から鋼材資材が高騰する見込みであり、仕入れ価格の上昇分を卸価格に反映できるかが不安である。金融面については年末にかけて不安感が一部残っている状況である。以上、前月と同様の動向となっている。
・食料品市場
生鮮野菜の値段は少し落ち着いたが、品薄の状態が続いている。果物についても台風の影響で入荷量が減少し、価格も上昇している。この一方で、淡水魚は鯉ヘルペスの影響から鯉の注文がほとんどない状況で、総じて大変厳しい状況である。
(非製造業・小売業)
・石 油
原油高に端を発し、今日の燃料販売業界は益々経営に混迷をきたしている。仕切価格の高騰にもかかわらず、販売店の安値販売による増販経営により安値が浸透し、採算確保は困難を極めている。
・家庭用電気器具
合同展示会が例年に比べて一ヶ月早まったことから、前年同月に比べると商品の売上げは低下している。しかし、前月の売上げが好調であったことから、当月の資金繰りは少し好転している。
(非製造業・商店街)
・堅 田(ショッピングセンター)
当月は食品、衣料、雑貨全ての部門で前年実績を下回った。共同店舗の核店舗は前年を上回る業績を上げている一方で、組合員店舗である専門店街の数字が悪いのはそれなりの理由があるものと思われる。早期にそれらの要因を分析し、対策の手を打つ必要を痛感している。
・彦根市(ショッピングセンター)
11月度の売上高は前年度対比で94.3%、来店客数は前年度対比で103.0%。4月からの累計売上の対比は96.0%で推移している。また、前年度対比152%の店舗を筆頭に、72店舗中23店舗が前年実績を上回った。
11月度の主な行事は恒例の秋季セールを行い、前年度対比で102%と実績を伸ばしたが、今期は客数増加に対して客単価が減少傾向にあった。
11月は従業員に対して話し方講座やラッピング講座を開催したほかにも、県外先進施設の視察研修を実施するなど意欲的に研鑽した。
・彦根市
特記事項は無い。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比
全店合計売上…114.3%(既存店比較 100.1%)
客数……………116.4%(既存店比較 100.3%)
客単価…………1,391円、前月比54円減(既存店1,409円)
既存店のみの比較では5ヵ月ぶりに前年売上実績を上回った。例年にない台風の上陸が当月度集計分においても入店客数や来店動機の阻害要因となったと考えられる。また、暖かめの気象が重衣料品の売上に影響を及ぼした一方、核店舗による店舗改装が次々と実施されており、改装オープンセールで業績は拡大できている。
100円ショップ…96.0%、写真現像関連…95.6%(各既存店比較)
住居関連は、昨年度対比で102.3%と久々に前年売上実績を上回った。各部門とも好調で、寝具インテリア、家電などの季節用品が動いた。100円ショップ、写真現像関連が不振。
婦人ミセス…89.4%、子供ベビー…93.0%
婦人ヤング…95.0%、紳士…92.0%(以上、既存店比較)
ジーンズ…113.2%、ファミリーカジュアル…87%強
衣料は引き続き不振。好調であったファミリーカジュアルが急激に落ち込んできている。ジーンズは売上を回復。
青果…117.0%、鮮魚…99.0%、精肉…99.6%
食品は、台風や異常気象の影響があり、野菜が高騰したため売上は伸長した。ベーカリー、惣菜、洋菓子も回復し、ほぼ前年の実績に近い売上高となった。また、テイクアウト用の商材に伸びがあった。
飲食は、各部門とも昨年並みの数値で推移し、回復傾向にやや水平感が出ている。和洋食、ファミリーなどのレストランは低調が続いており、お好み、たこ焼き、ラーメンなどの比較的単価の低い部門が前年実績を上回っている。
映画…102.9%
サービス分野については、昨年度対比で104.2%と伸びをみせた。マッサージ、美容、リフォーム、クリーニングの各部門は着実に伸長しているが、伸びは以前より緩やかな傾向にある。映画も売上を伸ばした。
(非製造業・サービス業)
・情報サービス・広告
FA(Factory Automation=工場等の合理化推進)システム関連が前月に引き続き動きが出てきた。
(非製造業・建設業)
・土木工事
特記事項はなし。
(非製造業・運輸業)
・運 送
依然として景気回復の要素が無く、コストの増加など以前からの問題を抱えながらの状況推移となっている。しかも軽油価格の値上がりによって収益状況は更に悪化していることから、せめて軽油引取税の期間限定の暫定措置として平成5年に引き上げられた1リットルあたり7円80銭の値上げ分だけでも撤廃して欲しい現況である。
・倉 庫
10月実績数量 対前年比 対前月比
入 庫 232千トン 81.7% 91.7%
出 庫 232千トン 91.0% 92.6%
月末保管残高 482千トン 85.5% 100.0%
非金属鉱物… 148.6%、金属製品…121.2%、紙・パルプ…105.6%
その他日用品 105.1%
板ガラス………94.0%、米………… 51.8%、化学繊維糸… 77.5%
電気機械………70.6%、雑品……… 64.8%、その他化学品 84.0%
(それぞれ前年同月比において残高の増減が目立った品目と数値)
県内景気動向は、一般に景気は懸念材料があるものの自律回復に向けた緩やかな回復が続いていると言われている。しかし、当業界において10月度は比較的回復基調であった9月度と比べて入庫、出庫ともに数量が減少し、回転率も4.3%の減少となったことから一歩後退した感がある。