製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
9月度の生産数量は15,222反で、前年同月比は84%となり大幅な減産となった。売れ行きは鈍く、大変厳しい状況が続いている。在庫は適正であり、採算状況については生産数が伸びないことから一段と厳しくなっている。
・麻関連繊維工業
特に変化もみられず、沈滞した状態が続いている。
・綿 織 物
主に商品問屋などの得意先が在庫を持たない経営を行っているため、来期用の発注が遅れており、見込み生産も定番品の減少からできずにいるため、減産を余儀なくされている。この一方で、夏物がさばけたことから在庫は少なく、先行きの見通しは明るい。
(製造業・木材・木製品)
・仏壇仏具
組合員から売上高が増加したとする回答や雇用人員が増加したとする回答がみられたが、組合員間の格差が多少見受けられ、産地全体としてはあまり変化がなかった。
・一般製材
当業界においては国産材丸太の価格低下に伴い、市場への丸太の入荷数量が減少している。製品単価についても下落が相次いでおり、寺社の入札物件についても低価格化が進んでいる。また、木造住宅の新築が少なくなっており、増改築、リフォームが主な需要となっている。
・木材・木製品総合
9月に入って原木の入荷量が徐々に増えてきており、若干ではあるが安値から値を戻してきた模様である。製品については価格に大きな動きはなく横ばいとなっている。
また、10月2日、3日の両日に木材の需要拡大を目指した一般消費者向けのイベント「木と暮らすフェア2004」を開催した。内容は県内産木材などのパネル展示や地域特産物の販売、建築組合による大工の実演の他に子供向けの自由工作コーナーも設置するなど多彩な催しとなり、多くの来場者で賑わった。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
異常気象の影響も印刷業界には特にみられない。収益面については受注確保のために安価になる可能性が大きく、心配がつきない状況である。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
先月までの好況から、当月も好況裡に推移するであろうという予想が覆り、一転して業況は悪化に転じた。原因は商品が過剰になり、過当な競合が起きたことによるものであり、ドリンク剤、日焼け防止といった夏期商品に各社がシフトし過ぎてしまったためと考えられる。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
先月に引き続き販売の落ち込みが厳しい状況である。販売不振の中で、各メーカーは新たな物作りについての方向性を見いだせないまま暗中模索している。
(製造業・電気機器)
・通信機器等電子機器類
顧客である大手メーカーがデジタル機器や液晶テレビ等の生産を増強しており、もうしばらくは電子機器部品も高値安定が続くのではないかと思われる。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
住宅着工が前年に比べて減少したことにより、下半期については見通しが不透明となっている。また、薄型テレビなどのデジタル家電の販売において、各メーカーの競争が激化することが予想される。
建築資材については高値のものと安値のものの差が大きくなり、収益率が依然として悪い状況にある。また、石油原価が高騰している影響から、資材にも高騰の兆しが見受けられる。資金繰りについては、金融機関の合併が組合員に影響を及ぼすのではないかという不安感がある。
・食料品市場
特記事項は無い。
(非製造業・小売業)
・石 油
原油価格の高騰が月初めから仕切価格を圧迫してきたため、元売各社の仕切価格上昇分の価格転嫁をやむを得ず実施した。販売価格の上昇にもかかわらず収益が伴わない状況となっている。原油価格の上昇も当分続くであろうと推察され、まさに有事到来といった状況である。
・家庭用電気器具
特記事項は無い。
(非製造業・商店街)
・堅 田(ショッピングセンター)
9月は大型台風が2回も襲来し、また暑さもぶり返すなど気候が不安定であったことが、特に衣料品に影響を及ぼした。
・彦根市(ショッピングセンター)
前年度と対比した9月度実績は売上高が98.2%、来店客数は106.0%となり、上半期の累計売上高は前年対比96.0%で推移した。
9月度の主な集客イベントとしてカルチャー教室、ファッションショーのモデルオーディション、吹奏楽コンサート、ストリートダンス等を実施し、いずれも賑わいをみせた。
部門別には宝石・着物部門、衣料品レディス部門、文化・日用品部門の順に業績を伸ばすなど4部門で前年実績を上回り、前年度対比ではそれぞれ114.8%、104.6%、102.2%と売上を伸ばした。個店で見ると前年の売上を上回ったのは72店中32店、売上を最も伸ばしたのは宝石店で前年度対比139%。
・彦根市
特記事項は無い。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上…111.1%(既存店比較 99.8%)
客数……………106.1%(既存店比較 99.6%)
客単価………………… (1,362円、前月比9円増)
既存店のみの比較では2ヵ月連続で前年売上実績を下回った。昨年の阪神タイガース優勝セールで底上げした反動が今期現れたと言える。また、例年以上の残暑と台風が入店客数や来店動機の阻害要因と考えられる。
家電… 99.4%、服飾アクセサリー…106.0%
手芸…105.0%、リビング……………106.0%
住居関連全体では、前年比で104.4%となった。家電は季節商品が不振であったがデジタル部門は好調であった。この他書籍・CDが好調であり、医薬品と100円ショップが厳しさをみせた。
前年実績を上回った衣料…婦人ヤング
前年実績を下回った衣料…ジーンズ、ファミリーカジュアル
呉服和装
衣料関連では、呉服和装が他の催事開催と時期がずれてしまったせいか先月に引き続き不振に終わった。ずっと好調であったジーンズとファミリーカジュアルが先月に続き大きくマイナスとなり、婦人ヤングのみが辛うじて売上を伸ばす結果となった。
鮮魚……99.1%、ベーカリー…100.5%
和惣菜…98.0%、洋惣菜………102.3%
食品関連全体では、回復基調に推移し前年比で101.1%となった。精肉、青果が伸長、ベーカリーも久しぶりに前年実績を上回り、菓子ケーキなども売上を伸ばした。和惣菜は若干落ち込んだが洋惣菜は売上を回復するなど全体的に堅調な伸びになってきている。
飲食においても引き続き回復傾向にあるが、和食など依然と悪い分野もいくつか存在する。お好み焼きやファストフード関係が好調で、フランチャイズ展開の店舗が直営店に比べて好調である。
サービス分野はマッサージや美容、リフォーム、カルチャー教室が着実に売上を伸ばしている。しかし、夏休みに引き続いて映画が不振となり、ゲームコーナーやボーリングなども低迷している。この点についてはCDショップ、レンタルショップが好調なのと相対比しているように読み取れる。
(非製造業・サービス業)
・情報サービス・広告
業務基幹情報システム、FA(Factory Automation=工場等の合理化推進)システム関連ともに少し動きがでてきた。県内において市町村合併が現実のものとなり、これから実需が出てくるものと予想されるので、何とか着実にものにしたいと考えている。
・旅館・ホテル
今年は全国的に局地的豪雨や、台風上陸が最多回数となるなどの天候となっているが、幸い滋賀県には大した被害もなく、キャンセルなどの影響はあまり見受けられなかった。
(非製造業・建設業)
・土木工事
公共工事の受注減少によって民間の受注に切り替える組合員もおり、現在も今後の方針を模索している状況である。
・総合工事
組合員の一部企業においては明るい兆しが見られるようであるが、業界全体の景況感は厳しいまま推移している。
(非製造業・運輸業)
・運 送
輸送量の変化はないが、車輌不足が目立ってきた。この一方で運賃は上昇しないどころか、顧客の販売不振によって未だに値下げ要請がある。加えて軽油価格が上昇しており、頭を痛める状況である。
・倉 庫
8月実績数量 対前年比
入 庫 219千トン 90.4%
出 庫 223千トン 78.6%
月末保管残高 480千トン 85.0%
飲料…………147.9%、非金属鉱物133.2%、化学繊維糸…111.6%
この他、クーラー等の電気機械、紙パルプに動きが見られた。
金属製品…… 87.7%、雑品……… 75.5%、電気機械…… 75.3%
その他化学品 74.6%、織物製品… 65.4%、米…………… 44.6%
(それぞれ前年同月比において増減が目立った品目と数値)
県内景気動向は、一般に景気は本格的な自律回復のための条件が整いつつあると言われているが、倉庫業界は前月に引き続き猛暑が続いたため、一部品目に動きが見られたものの、全般的には入庫数量、出庫数量、保管残高数量のいずれも減少し、依然として低迷を続けている。