製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
7月度の生産数量は14,570反となり、前年比80.1%と大幅な減産となった。依然として黒用素材は厳しく、色用についても売れ行きは下降しており、この先心配な状況が予想される。採算面についても、減産・縮小態勢を取らなければならない状況では難しいものがあり、一段と厳しい状況である。
・麻関連繊維工業
例年より多い見本反作りは忙しいが、製品に関しては閑散期に入りつつあって実質の受注は伸び悩んでおり、相変わらず厳しい状態が続いている。
・綿 織 物
軽布(クレープ)関係はこの連日の暑さで商品がさばけていることから、来年用の見本および仮発注が見られる。また、昨年からの持ち越し在庫が減り、先行きは明るくなった。特に浴衣関係の状況が良いようである。
この一方で、厚織は発注はそこそこあるものの採算面に関しては依然厳しい状態が続いている。
(製造業・木材・木製品)
・仏壇仏具
7月は、お盆がある8月の前月であることから、やや好転しているように見受けられるものの、売上が増加している事業所とそうでない事業所に格差が見られる。売れ筋商品の価格帯が低下しているとの意見もあり、業界の全体的な景況は悪化していると感じている組合員が多い。
・木材・木製品総合
例年のことであるが、梅雨期における原木の入荷量は減少し、製品も春の需要期を過ぎたことから販売量は減少した。価格についても取引量の減少により今一つの状況である。
本年度も公共施設を木造化する事業として、永源寺町の地域交流施設や山東町の小学校内装工事などに県産材の活用が計画されている。また、林業構造改善事業によって、甲賀郡森林組合および信楽町森林組合にそれぞれカンナ盤等が導入される予定であり、県産材の加工施設の充実が図られる。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
学校が夏休みに入る直前の時期において、サービス業からの受注が少々増加したように感じられたが、全体的にはまだまだ低調であり、依然として厳しい状況が続いている。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
今年は盛夏となり、暑い日が続いたので、ドリンク剤など季節商品が好調裡に消費されている。その他も良好であり、久し振りに好況感が味わえる月間であった。この暑さが8月も持続すれば、業界として久し振りの好況報告が出来るものと思われる。
規制緩和により、7月30日に15製品群・371品目が医薬部外品に移行し、該当する製品は一般小売店でも販売が可能となった。当組合員が製造する製品については5製品群34製品が医薬部外品に移行する製品に該当し、今後どのように推移するかを注目したい。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
毎年、陶器の動きが鈍くなる夏季に入り、生産・出荷ともに一段と厳しい状況である。定番ものや特注ものの引き合いが少なく、今後は新たな視点による付加価値の高い新商品の開発がますます求められる。
(製造業・電気機器)
・民生用電気機械器具
猛暑、熱帯夜が続いていることからエアコン関連の生産だけが大幅に増加している。また、4月頃からナフサの価格が高騰していたことから、塗料や合成樹脂などの材料についても価格が上昇しており、これに伴って値上がる石油関連商品が増加している。値上がり幅は現在5~6%程度となっており、物によってはまだ上昇する可能性もあるが、値上がり分の価格転嫁が難しく、収益状況はほぼ変わらずの状態である。
・通信機器等電子機器類
受注は上向きであるが、要因についての詳細はなかなかつかめない。ユーザーによっては、受注が横ばいであると推測していたものを、上向きの状態が安定して続くものと推測して操業することを考えているとのことである。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
天気予報通りの猛暑が続き、夏物商品の販売が好調である。また、オリンピックを控えてデジタル家電、特に薄型テレビの販売も好調である。しかしながら、高値と安値の価格差が大きくなり、収益率が依然として悪い状態である。この一方で、社会環境の不透明感により、個人消費意欲が鈍く感じられる。
・食料品市場
猛暑の影響で一部商品の売上げが増加した物もあるが、食品流通形態の多様化という構造的な問題から、当組合としては厳しい状況が続くものと思われる。
(非製造業・小売業)
・石 油
7月も元売の仕切価格の上昇によって、販売価格に若干の上昇が見られたが、4月から続いてきた仕切価格の上昇も7月で一段落したとみられる。しかしながら、4月以降の仕切価格の上昇幅は余りにも大きく、資金繰りに多大の負担をかけている。このことから、当業界において収益を無視してでも増販するという動きは、当分の間みられないものと思われる。
・家庭用電気器具
今月も先月と同様に夏物商品が好調に動いている。また、AV(音響、映像)関連、特に地上波デジタルテレビやDVD機器についてはゆっくりとではあるが動きがみられる。
(非製造業・商店街)
・堅 田(ショッピングセンター)
当専門店街のある核店舗では客単価を落としたものの、客数の伸びでカバーし売上において前年度を上回った。同じ場所に店舗を構える組合員店舗との明暗を分ける要素となったのは、情報の収集能力の差とそれを活かす戦略の差ではないかと思われる。専門店の良さは小回りがきくことと対面販売のため顧客ニーズを把握しやすい点にある。この特色をもっと活かし、お客様からより支持される店舗運営への努力が必要とされている。
・彦根市(ショッピングセンター)
7月は2回のセール(折り込みチラシは合わせて15万枚)を実施し、それぞれ前年の実績を上回った。セールを含めた7月の売上高は前年度対比で102.5%と、月度においては4ヵ月ぶりに前年の実績を上回った。また、昨年の冷夏に対し、今年は猛暑続きであったため夏物が売れる年となった。部門別には宝石・着物部門、サービス部門、フードコート部門の順に業績を伸ばし、前年度対比ではそれぞれ137.5%、111.3%、110.8%と売上を伸ばすなど健闘した。個店で見ると前年の売上を上回ったのは72店中39店、先月に引き続き最も伸びをみせた携帯電話ショップが前年度対比で166%。6月に引き続き7月も視察研修を実施し、店舗リニューアルに向けて研鑽を積んだ。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上…106.1%(既存店比較 99.5%)
客数……………105.1%(既存店比較 98.8%)
客単価………………… (1,423円、前月比42円増)
既存店のみの比較では前年実績を下回ったが、全体的に夏物が好調で売上を押し上げている。前年の冷夏の反動もあってか、核店舗については既存店のみの比較においても前年実績を上回り、エアコン、水着、飲料、お中元を中心に好調であった。ポイントセールでは核店舗が売上を伸ばし、組合員店舗は不振に終わった(前年との既存店比較93.5%)
家電…105.8%、寝具インテリア…115.0%、宝飾、手芸…90%以下
住居関連全体では、前年比で94.1%と落ち込んだが、気温上昇により寝具インテリアが伸びをみせた。家電についてはパソコンが足を引っ張ったが、エアコンが好調で全体的には大きく伸びた。この他、化粧品、眼鏡も好調であったが、今月は宝飾、手芸が不振で、履物関連も良くなかった。
前年実績を上回った衣料…ジーンズ、ランジェリー、呉服和装
前年実績を下回った衣料…婦人ヤング、婦人ミセス、ファミリーカジュアル
衣料関連では、夏物の動きは良いが、単価ダウン傾向が続いている。呉服和装については、催事と浴衣の拡売で大きく売上を伸ばしたが、婦人物など3品目で先月に引き続き前年実績を下回った。
ベーカリー…85.3%
食品関連は回復基調で、先月と同様の推移をみせ、全体的には好調に推移。精肉、鮮魚、青果とも伸長し、ベーカリーは落ち込んだ。飲食も引き続き回復傾向にあり、ファストフードを中心にほぼ前年なみに推移したが、洋食などにおいて落ち込んだ。
映画…115.0%
マッサージや美容、カルチャー教室、ゲームコーナーなどが着実に伸びをみせ、サービス分野全体では102.9%の伸び。中でも映画はヒット作に恵まれて続伸した。
猛暑が続き、夏物の売り込みには絶好のチャンスといえるが、あまりに盛夏が続くようであると逆に購買意欲が低下し、秋物の食いつきが弱くなることが懸念される。
(非製造業・サービス業)
・情報サービス・広告
景気は一般的に好転していると言われているが、前月同様大きな変化は無い。6月くらいから本格的に今期の動きが始まるかと期待していたが、大きな動きはみられなかった。官公需については勉強会など引き続き活発に準備を行っている。
(非製造業・運輸業)
・運 送
軽油価格の高騰が収益率の低下に拍車を掛け、ますます厳しい事業運営を強いられる深刻な状況である。猛暑によって飲料関係やクーラー関係は昨年に比べて増加しているが、その他については特に目立っていない。また、車輌不足、人材不足が一部に発生している。
・倉 庫
6月実績数量 対前年比対前月比
入 庫 243千トン 66.7%( 8ヵ月連続減少)
出 庫 257千トン 71.8%( 9ヵ月連続減少)
月末保管残高 518千トン 83.7%(11ヵ月連続減少)
飲料…………152.8%、非金属鉱物121.9%、化学繊維糸…100.4%
その他機械… 94.3%、合成樹脂… 88.0%、紙・パルプ… 83.2%
電気機械…… 81.3%、雑品……… 74.9%、化学繊維織… 72.7%
その他化学品 71.6%、金属製品… 62.7%、米…………… 47.9%
(それぞれ前年同月比において増減が目立った品目)
県内景気動向は、一般的に景況感がマイナス1ケタ台まで回復したと言われているが、倉庫業界においては依然として低迷状況が続いている。商品の小型化、メーカー等において情報技術活用が進められていることにより、倉庫に対するスルー物流が一層定着した感がある。、出庫、保管残高のいずれも減少し、この中でも米は前月に引き続いて出庫量が多く、特に低調であった。前年度対比において入倉、出庫、保管残高のいずれも長期にわたってマイナスとなっており、特に4月以降下げ幅が拡大している。