製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
6月度の生産数量は17,088反で前年比96%となり、厳しい状況の中持ちこたえている状況である。無地織物の動きは全体的に鈍く、閑散としている。色用素材はやや堅調であるが、黒用については一段と引き合いが鈍くなっている。先行きは不需要期であるため、減産あるいは縮小の展開が予想される。採算面においても、総体的に数量が捌けない状況であることからコスト高となり、一段と厳しくなっている。
・麻関連繊維工業
発注も必要最低限、生産者も受注分のみの生産という状況で厳しい状態が続いている。追加発注がみられても、小ロットで納期も短いことから、稼動率の上昇にはつながりにくいのが現状である。
・麻 織 物
夏物の生産を終えて一段落した状況となっており、これから来期に向けて構想を練る段階に入ろうとしている。
・綿 織 物
厚織は厳しいながらも各組合員において何とか操業されているが、クレープ(軽布)はこの暑さで追加注文が入っているところとそうでないところで大きく差が出てしまっている。また、クレープの製品在庫が大きく減少していることは、来年に期待されるものである。
(製造業・木材・木製品)
・仏壇仏具
6月は前年と同様に推移している模様で、特に大きな変化はなかったが、売上高と在庫数量が減少した組合員もみられた。
・木材・木製品総合
近年、輸入木材に押されていることから、国産材価格も低迷しており、県内の木材生産は減少している。これは森林管理を困難とするものであり、滋賀県では県産木材の需要を図るため、今年度から「木の香る淡海の家推進モデル事業」が実施されることになった。
同事業は県内で住宅を建てる施主に対してヒノキの柱を1戸当たり100本無償にて提供される制度で、事業の実施団体として木材関係6団体で「県産材活用推進協議会」が設立された。本年度の提供数は40戸分(4,000本)で、8月と10月に実施。応募者多数の場合は抽選により提供される。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
情報誌等で「製造業は好調を持続しており、本格的な回復局面に入りつつある」などと見かけられるものの、印刷業界としてはその兆しが未だ見えない状況が続いている。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
全般的には季節需要の製品が盛況裡に動いた感があるが、集計してみると不変から悪化の域を出ない。原因究明へ調査、集計、項目等を見直す必要があると考えている。また、上昇傾向とは感じ難く、営業感覚ではあるが年間集計すると前年に比べて売上増加となるものの、月次での実感は少ない。このことは営業地域に偏在性があるという点も原因となっている可能性が考えられる。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
梅雨時期に入り、全般的に若干の動きがあるものの、全体としては低調に推移している。置物、手洗鉢、浴槽等のインテリア商品に多少動きがみられる。4・5月は若干の前年割れにて推移していたが、6月に入って持ち直しの兆しがみられた。
(製造業・鉄鋼・金属)
・バルブ
材料価格の上昇に伴い、バルブ価格への転嫁をユーザーに求めているが、幾分か販売価格に値戻し傾向が出てきた。
(製造業・電気機器)
・民生用電気機械器具
例年より気温が高い日が続いており、熱帯夜が発生していることなどの影響からエアコンの販売が好調となり、受注増加につながった。
・通信機器等電子機器類
6月度は特に目立った変化はみられなかった。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
6月の業況については、5月の連休明けからの減速傾向が若干尾を引くかたちとなった。また、官公需の閑散期となったことも売上増加の足を引っ張る一因となったと推察される。この一方で、液晶テレビやプラズマディスプレイなどのデジタル家電の販売が好調であった。しかしながら、価格競争が激化しており、収益率は依然として悪い状態となっている。今夏は猛暑の予報があり、夏物商品に期待を持っている。
(非製造業・小売業)
・石 油
今年4月以降に原油価格と業者間転売価格が共に上昇し、毎月の仕切価格の改定により業界内で消化できるものでもない。これにより顧客に販売価格の改定を申し入れるものの、すんなりとは受け入れてもらえず、逆ざやの現象も発生している。ますます燃料販売業界は苦境の中に立たされている状態である。
・家庭用電気器具
本年は入梅当初から暑い日々が続き、早期からエアコンの売れ行きは好調である。さらにデジタル家電製品も少しずつ動き始めている。
(非製造業・商店街)
・堅 田(ショッピングセンター)
6月は前年度の売上を上回ることができたものの、今一つ力強さが感じられない月だった。食品、雑貨はまずまずの売上げであったが、衣料品が振るわず、特に婦人服がよくなかった。
景況感の好転が伝えられる中、末端の小売業はまだまだ冷たい冬の風、といった状況である。
・彦根市(ショッピングセンター)
下旬に中元セールを行うなど、6月には2回販売促進事業を実施し、それぞれ前年度の売上を上回ることが出来たが、6月全体の売上高は前年度対比で92%と苦戦した。業種別にはメンズ衣料、サービス、ファッション雑貨が健闘し、その他は全て前年度を下回る結果となった。個店で見ると前年の売上を上回ったのは72店中30店、最も伸びをみせた携帯電話ショップが前年度対比で136%であった。
また、組合では万一に備えて防火訓練を実施したほか、中旬には県外視察研修を実施し、店舗リニューアルに向けての研鑽を積んだ。
・・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上…110.1%(既存店比較 103.2%)
客数……………110.1%(既存店比較 104.2%)
客単価………………… (1,381円、前月比39円減)
昨年度の売上を上回ったのは、昨年の冷夏の反動が大きな要因。全体に夏物商品の動きが良い。5月の母の日は前年に比べて4%程度減少したが、逆に父の日は、昨年比10%の伸びを示した。
宝飾…114.3%、100円SHOP…96.1%、寝具インテリア…107.0%
家電…116.0%、現像関連…103.4%、ホームセンター… 65.5%
住居関連全体では、前年比で102.2%と伸びを示した。気温上昇により寝具インテリアが伸びをみせた。この他家電、宝飾とも大きく伸びた。デジタル商品の伸びによって現像関連も回復。
前年実績を上回った衣料…紳士、ベビー子供、呉服和装
前年実績を下回った衣料…婦人ヤング、婦人ミセス
ファミリーカジュアル
衣料関連は、昨年より夏物がよく動いているが、単価は昨年に比べて272円(4%)減と、一段と減少した。
ベーカリー…91.0%
食品関連は回復基調で、6月も好調に推移した。精肉、鮮魚、青果とも伸長し、ベーカリー以外は前年売上を上回っている。飲食も引き続き回復傾向にあり、ファストフードを中心にほぼ前年なみに推移したが、和食、洋食は良くなかった。
映画…133.0%
マッサージや美容、ゲームコーナーなどが着実に伸びをみせ、サービス分野全体では112.7%の伸び。中でも映画はヒット作に恵まれて大幅な伸びをみせた。クリーニング、リフォーム、カルチャー教室においてもそれぞれ大きく伸長している。
また、6月を終えた現在梅雨らしい天候がなく、夏物の売り込みには絶好のチャンスといえる。
(非製造業・サービス業)
・自動車整備
自動車整備業界は今、保有台数の伸びの鈍化や点検整備制度の見直し等の影響により整備需要の拡大が望めない中、他業種の進出やニューサービス等により顧客の獲得や整備料金の面での競争が激しさを増している。
・旅館・ホテル
新たにホームページを作成した施設から、組合のホームページに登録して欲しいという情報が2件あり、確実にネット化が進みつつある。
・情報サービス・広告
一般的に景気は好転していると言われているが、前月同様大きな変化はない。6月くらいから本格的に今期の動きが始まるかと期待していたが、大きな動きはない。官公需については勉強会など引き続き活発に準備を行っている。
(非製造業・建設業)
・土木工事
本年度の公共工事は、発注量については昨年に比べて減少傾向であり、湖北管内においても大規模な工事も少なく、受注競争はさらに激化するものと推測される。そのため、業者間での下請、再下請等で受注減少をしのいでいる状況が見受けられ、1社あたりの完成工事はさらに減少するものと思われる。
市町村の合併も遅れそうな気配で、業界も不安材料の要因を抱えている状態。建設資材の価格は落ち着きをみせている。
・総合工事
建設投資額の減少を受け、廃業者が増加している。
(非製造業・運輸業)
・運 送
依然として輸送量は低迷のまま推移している。一部夏期商品の動きが増加しつつあるが、忙しい状況までには至っていない。問題は軽油価格の大幅な上昇による収益率の低下であるが、対応のすべもなく、ただ嘆くばかりである。一層の不安感が増す現況である。
・倉 庫
5月実績数量 対前年比対前月比
入 庫 227千トン 71.0% 93.8%
出 庫 215千トン 75.3% 96.5%
月末保管残高 532千トン 86.8% 96.9%
飲料………191.8%、非金属鉱物…121.9%、化学繊維糸…119.8%
板ガラス…104.7%、その他工業品104.0%、その他機械… 95.6%
合成樹脂… 88.4%、電気機械…… 88.2%、化学繊維織… 82.2%
紙・パルプ 79.4%、その他化学品 75.9%、雑品………… 74.5%
金属製品… 55.8%、米…………… 52.5%(それぞれ前年同月比)
県内景気動向は一般的に回復基調の中での足踏み状態にあると言われているが、倉庫業界においては依然として低迷状況が続いている。前月と比べて入庫、出庫、保管残高のいずれも減少し、この中でも米は前月に引き続いて出庫量が多く、特に低調であった。