（製造業・食料品）

・酒

容器包装代、物流費等が高くなっているが、清酒の値上げが出来ず、収益状況は悪化している。
（製造業・繊維・同製品）

・絹織物

大集散地である京都が祇園祭に入る関係で一年で一番低調となることから夏場をどう乗り切るか試練の季節を迎える。引き続き、原油の高騰があり、何とかコストアップ分の転嫁を要望しているが停滞状況である。
・縫製

組合内において、共同販売事業の動きが活発になってきている。しかしながら、縫製加工の業態が主となる組合員が多く、商品の提供は消極的だと考える。
・麻織物

取引環境は悪化し、販売数量も減少し、需要停滞は続いている。先行き明るい話題はない。
・綿織物

軽布関係、原織関係ともに悪化している。原油高で経費増になり、収益状況が悪化している。
（製造業・出版・印刷）

・印刷

原油高における物価の値上げ等、仕入れ条件は厳しい状況であるにもかかわらず、他の業界のように、一斉に値上げに踏み切ることも出来ず、結局は、価格競争をせざるを得ない状況で、競争する体力のない企業はどんどん悪化していくという、まさに悪循環である。零細企業にとっては変わることのない不安な状況が続いている。
（製造業・化学ゴム）

・医薬品

医療用医薬品は、ジェネリック医薬品を中心として好調に推移している。
ＯＴＣ薬（大衆薬）は、原材料の高騰による利益率の悪化に伴い苦戦している。
（製造業・窯業・土石製品）

・陶器製品

厳しい状況に変わりは無く、販売不振と原材料価格値上がりのダブルパンチで大変な状況下にある。観光資源との組み合わせによる総合的な提案や異素材との組み合わせによる製品開発など新しい「仕掛け」が求められている。
・砂利採取

昨年来からの建築基準法の改正に伴う確認申請の遅れは徐々に回復してきているが、依然として工事物件の大幅な減少が続いており、建築業界の業況悪化傾向には変わりはない。
（製造業・鉄鋼・金属）

・機械部分品

原材料価格が上昇しているが、安易に製品価格は上げられない状況。当面適正な価格回復にすべく努力が必要である。
（製造業・電気機器）

・民生機器

売上高は、材料値上げ分を約50％転嫁して納入しているための増加である。製造経費のうち、原油関連の経費（ガス代、合成樹脂の材料、塗料）が増加しており、特にガス代は大幅に増加し、収支は厳しくなっている。建築基本法改正に伴い、住宅着工が減少し、その関連業者は厳しい経営状態である。
（非製造業・卸売業）

・電気機械器具

建築関連の着工が前年を下回り、業界は耐えるのみで勢いがない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
原材料の高騰で動きが鈍く、経営を圧迫しそうである。
オール電化、リフォーム需要推進を図るが、先行きは不透明でムードは悪い。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大型デジタル家電の需要が見込めるが、景気ダウンが早く出て、財布の紐は堅そうである。　　　　　　　　　　　　　　　　　地球環境改善への取り組みがまだ話だけで、ビジネスへの展開が見えない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　倒産情報が多く聞こえ、銀行の貸し渋りが始まったように思われる。
融資制度の変更で中小建築関連企業の倒産が多くなってきた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　下請け、関連建築電機業界への波及が出る。益々厳しい環境となってきた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　防災、防犯設備関係の需要が期待できる知識を高め、提案営業を推進。　　　　　　　　　　　　　　　　
・食料品市場

小売店の減少が響き、売上げが悪いのは例月の通りである。加えて、若年層の調理離れによって素材の売上げは落ち込んでいる。仲卸としては、独自の販売先を確保し経営の維持に努めている。
（非製造業・小売業）

・茶

卸売業者は今の所は売り上げ増であるが、小売店は年々売り上げ減である。まだまだ転業や廃業が増えそうである。
・彦根市共同店舗

６月度売上は前年同月対比で96.7％で昨年対比を割った。呉服の催事や食品は好調である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昨年対比100％をクリアしたのは、衣料品（宝石・着物）食品スーパー、サービスである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　衣料品（メンズ、レディース、子供服）の全部門、ファッション雑貨、日用品などで、気温・景気に影響される部門全てが悪化している。自転車は大きく伸びている。
６月度の毎年恒例の大きな催事も、前年度対比で95.2％と悪かった。　　　　　　　　　　　　　　　　　
ボーナス商戦も期待は持てない状況である。また、夏物バーゲンの動きも今の所低調である。　　　　　　　　　　
・県下一円

全店合計: 57億962万円　前年比96.6％、既存店比98.5％で６月度は、昨年比をクリアーできなかった。核店舗の店計は実伸び98.6％に、商品部計は99.6％に終わった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　輸入品・玩文課（マルチメディア商品）が不振で、自転車、キッチン用品、精肉課、青果課、加工食品課、デリカ課は昨年対比をクリアしている。
業種別実績からは、
1. 住居関連は、全体で96.8％の結果で、昨年対比をクリアした業種がない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　書籍・CDは97.6％、医薬品は99.2％、生花・園芸は96.5％、ファンシー雑貨などの小物関連が97.5％と前年割れの結果であった。100円ｼｮｯﾌﾟは93.3%と推移している。
2. 衣料は、全体で96.2%の結果であった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　婦人服（ミセス）は98.4％、婦人服（ヤング）は94.1％、呉服部門は92.8％、ベビー・子供服は102.3％、紳士服は76.7％と苦戦であった。
3. サービス関連は、全体で92.1％の結果であった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリーニングは92.9％、アミューズメントは85.2％、美容は95.6％、理容・カットは103.0％、エステ･ネイルは161.3％で、物からサービスに移行している。
4. 食品は、全体で99.9%の結果であった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　精肉は106.1％、鮮魚・塩干は94.1％、青果・果物は95.8％、惣菜は102.5％、漬物あｈ103.7％、寿司は99.8％、ベーカリーは96.7％、お茶も横ばいで、全体業績は横ばいでした。
5. 飲食は、全体で97.1%の結果であった。
お好み焼き・たこ焼きは105.3％で、先月に続き好調である。ファーストフードは98.9％であった。
（非製造業・商店街）

・大津市商店街

諸物価値上がりのニュースばかりであるが、商店街の小売店では値上げしてこれ以上の客の流出を恐れて現状のまま頑張っている。
原材料が大幅に上がっていることを考えれば各店舗とも大変な様子が伺われる。
（非製造業・サービス業）

・情報サービス

FA（制御）系、生産台数の出荷調整が発生し徐々に陰りが見え始めてきた模様となる。「半導体製造業全般」
このまま20年度上期（８月頃）までは、惰性で続く見込みとなる。
20年度下期については、ＦＡ（制御）系は上向きになる見込みである。
県内外製造業より、技術者派遣依頼（業種問わず）が多くなってきている。
問合せは多いが、経験者（技術者）が慢性的に不足している為、要員確保のウェートが高くなっている。設備投資の占める費用の中で求人広告費用が、徐々に高くなっている。
レセプトの入力業務の時限廃止（電子化）に伴い、入力業務の変革が急務になり入力業界全体が、縮小傾向にある。（年々、入力の業務量低下が顕著に出ている。）
（非製造業・建設業）

・土木工事

材料の高騰により、民間投資の見直し又は中断が目立ち、組合員企業の受注高が減少している。
・総合工事

08年度の投資見込みでも、総額は50兆円に届かないものとみられ、景気の下振れや住宅市場の冷え込み、公共事業縮減などによって、建設投資は回復基調に至らない。
・電気工事

５月に近畿経済産業局が実施したヒアリング調査の結果、滋賀県企業は「やや弱含み」の状況で、個人消費は横ばい、先行きについても原油・原材料価格の高騰により、業容の更なる悪化が懸念されている。
電気工事についても、住宅市場の低迷、設備投資についても、一部大企業は、積極的に増設しているが、中小企業では慎重な姿勢であり、明るい材料がない状態である。家電販売においても、エアコン関係は６月気温が低く、売上が鈍化している。
７月前半の高温に期待する状況である。
（非製造業・運輸業）

・貨物運送

直接の原因確認は不明であるが、荷動きは前年を下回っている。燃料問題について、何とかならないかという声が大きい。今後どうしたらよいか解消の壁が見えない。
・倉庫

　　　５月度　　　　　　　　　　　　　前年度比 前月度比
　　入庫数量　　　292千トン　　　　　　119.7％　　　　　 105.5％
　　出庫数量　　　265千トン　　　　　　111.9％　　　　　 100.6％
　　月末保管高　　570千トン　　　　　　101.9％　　　　　 104.9％

倉庫業界の５月度の入庫数量は、前年同月の19.7％増、前月の5.5％増となった。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 電気機械……125％　　その他窯業品…２％　　 その他日用品……142％　　 金属製品……231％　　非金属鉱物……1,456％　飲料……62％ ガラス・同製品…141％ 雑品…136％
出庫数量は、前年同月の11.9％増、前月の0.6％増となった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガラス・同製品…179％　　雑品……136％　電気機械…118％　　 　その他日用品……118％　　飲料……55％　 非金属鉱物…126％ その他窯業品……３％　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
月末保管残高は、前年同月の1.9％増、前月の4.9％増となった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガラス・同製品…138％　天然ゴム………154％　紙・パルプ…119％　 　　その他日用品……132％　電気機械……82％ 非金属鉱物……211％　　　 金属製品……178％　　　その他窯業品………17％　 飲料……60％　　 その他の科学工業品…85％　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　月末保管残高金額は、前年同月の9.2％減、前月の2.6％増となった。また回転率は50.0％となった。