製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・食料品)
・菓 子
夏場は冷夏で需要が伸び悩み、いよいよ秋本番という時期に今度は異常な暖気に見舞われた。これにより紅葉が遅れてしまい、観光客の出足が例年より少ないことから、売上げの方も昨年度を大きく下回る結果となってしまっている。
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
10月度の生産数量は19,337反となり、前年比91%となった。売れ行き状況は、原料の高騰気配から変り織りを中心とした引き合いが多くみられた。また、新商品についても、引き合いがきている在庫は適正在庫となっている。採算状況は、原料価格が大幅に上昇していることから販売価格を上げざるを得なく、吸収はしているが、現状では厳しい対応となることが予想される。
・麻関連繊維工業
マスコミは、大手企業の業績を中心に「景気の持ち直し」「上向きに転じている」等が話題になり、事実、株価の値上がりや円為替の高騰など数値的にも取りざたされているが、我々中小企業を全般的に見渡すと、景気回復の兆しは感じられず、相変わらず沈滞状態が続いている。
・綿 織 物
厚織は競争入札の発注方法が多くみられるようになったことから、各企業間の価格競争が激化している。また、全体として仕事の量が減り、厳しい状態が続いている。
軽布は冷夏の影響で売り残しが意外に多く、一方で「見本出し」が終わった後の本番の注文が遅れており、10月は期待外れに終わった。また、原料の糸が種類によっては高騰しており厳しい状況。
(製造業・木材・木製品)
・一般製材
特に変動は無かった。
・仏壇仏具
10月18日から3日間におよんで開催した「第17回全国伝統的工芸品仏壇仏具展」並びに関連事業は、天候にも恵まれ、盛会裡に終了することが出来た。このイベントを機に、業況が好転することを期待するものである。
・木材・木製品総合
最近、地元で生産された木材で家づくりをしたいという要望や、県産材使用の公共建築物の発注があるものの、本県においては生産される丸太が少ないことから、製材・乾燥・仕上げの一貫した加工が可能な工場が少なく、県産材の供給が難しい状況にある。今後は、県産材の需要拡大を進めていくためには、加工流通体制の整備が欠かせない。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
需要の低下による低価格競争に歯止めがかからず、厳しい状況が続いている。ここに来て、売掛金回収にも小口取りについての延滞が発生するなど、極めて不透明感、閉塞感が蔓延してきている。こうした状況から各企業において、余剰人員の整理が始まり、比較的堅調な企業においても省力化投資(設備の導入)による人件費の圧縮が進められ、さらに苛酷な競争が展開されようとしている。また、業界内での強弱の差が明確になってきており、小・零細企業にとって将来への不安感が拡大している。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
医療機関向けの製品売上げは115%位の伸長率で良好であった。さらに、処方箋なしで購入できる医薬品も110~120%位の伸長率で、風邪、鎮咳剤とそれに伴う胃腸製剤等のいわゆる「冬物」は、仮需要製品納入で多忙であった。
しかし、液状の医薬品は正規医薬品類がほとんど売上げがなかった。また、コンビニなどの医薬部外品のみを販売できる店や、量販店タイプのドラッグチェーンについての流通は、専門業者が仲介しており、収益を増やす構造を作れないのが現状である。これらの理由から資金繰りは不変であり、好転していない。配置薬関係は不変の状況に終始した。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
産地内では、信楽三大祭りの一つである秋の土祭りが10月11日より開催され、多くの観光客が訪れたことで華やかな3日間となった。組合では、平成16年度の商品開発に向けて、職人が現在の生活様式に適合する製品を自ら模索し、これと並行して積極的なマーケティング活動も行うという、2本立てで検討を開始している。そして、動きをもっと具体的なものとし、費用対効果を出せるように事業を進めている。
(製造業・電気機器)
・民生用電気機械器具
従来通りであれば、冷凍するための電気機器の製品が10月より一新し、平成16年夏期向け商品の生産がスタートするはずであるが、本年は遅れている様子である。。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
過日、組合員を対象に実施したアンケートによると、業界の問題点として多く挙げられたのは、価格破壊問題、人材育成対策、長時間労働の順であった。業況については依然として停滞感がある。
・食料品市場
マクロに見た日本経済は、明るい日差しが出てきたとの声も出始めているが、ミクロ的に見た場合、また地方の末端に位置するものから見れば不況からの脱出はまだまだ先の先という感じが強い。
(非製造業・小売業)
・石 油
10月も相変わらず低位な市況にある。販売価格も7月中旬以降変化が見られず、今後は徐々に値下がりの傾向がみられると予想される。
・家庭用電気器具
年末に向け、各店各メーカーが合同展示会・個展などを行い、何とか昨年並みの売上げを維持している。
(非製造業・商店街)
・堅 田
10月の売上げ減少は相当に厳しいものとなってしまった。食品、衣料、雑貨が揃って減少し、景気回復にはまだまだ道遠しである。また、日本シリーズの「応援感謝セール」を月末に行い、共同店舗の核店舗も協賛セールを行ったが、セール期間中は一部の業種を除き悪かった。この原因は、近隣にダイエーが立地していることであり、ダイエーの優勝セールには抗うべくもなかった。
・彦根市
特に変動は無かった。
・長浜市
10月の売上げ減少への影響は気温が高いこともあるが、競争の激化による面が大きいものと感じられる。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上…111.1%(既存店比較 107.8%)
客数………103.8%(既存店比較 99.8%)
客単価……108.9%(1,439円、13円増)
10月に入って急に冷え込んだことから、秋物から一気に冬物へジャンプした感が出た。例年の秋セールを実施、ポイントセールを後半に持っていったので、前半は不振であったが、後半でカバーできた。特に目立ったのは、好調であった食品が落ち込み始めている点である。今回のセールの売上げは昨年比108%の実績。
靴カバン…117.0%、アクセサリ…146.0%、
リビング… 98.6%、日用医薬品… 95.0%、
寝具・インテリア…130.5%、100円SHOP…108.0%、
住居関連では冬物の動きで靴カバンと寝具インテリアが好調であった。リビング、日用医薬品は不振。
紳士…119.0%、婦人ヤング…112.0%、ベビー子供…104.9%
衣料は気温の低下に伴った冬物の動きが活発で、前月実績を大きく上回った。
精肉… 88.6%、鮮魚…100.1%、青果… 93.4%、寿司… 99.4%
和惣菜… 90.0%、洋惣菜… 92.4%、ファストフード…109.0%
食品は、生鮮食品に影響が出てきており、精肉、鮮魚、青果などの売上げが大きく減少傾向に。惣菜も上向きにはならなかった。外食は、ファミリー向け、中華などが前年実績におよばず。お好み焼きが好調な反面、寿司は伸び悩んだ。
マッサージ…172.0%、ゲームコーナー…117.0%、映画…116.2%
リフォーム…125.1%、カルチャー教室…115.0%
物販以外のサービス分野は、マッサージ、美容、カルチャー教室(塾、パソコン、英会話など)が引き続き大きな伸びをみせた。ゲームコーナー、映画といった娯楽関係も伸びをみせた。
(非製造業・サービス業)
・情報サービス・広告
デフレへの対応が定着できたのか、売り上げが減少しながらも利益は微増という傾向になってきた。
また、市町村のIT投資の受け皿としての活動を開始し、勉強会と営業活動の準備に入った。
(非製造業・運輸業)
・運 送
前月比では売上高は増加したが、前年同月比ではほとんど同じ売上げとなった。今年は夏期商品の在庫が前年より増加し、流通量が減少傾向にあった。
10月からのNOx(窒素酸化物)規制の対応と、9月29日の高速道路別納制度の廃止についての問題で、今後の組合運営はますます厳しいものとなる。事業者としてはETC([electronic toll collection=電子料金徴収システム]無線通信を用いて有料道路などの料金精算を完全自動化するシステム)車載機の導入等、さらにコスト面で影響を受けることになる。
・倉 庫
9月実績数量 対前年比
入 庫 258千トン 100.2%
出 庫 287千トン 114.1%
保 管 535千トン 92.3%
電気機械、化学工業品、飲料、食料品について動きが出てきた。一方で板ガラス関係が動きが悪く、保管残高が対前年比で80%と大幅に減少した。