製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・食料品)
・菓 子
例年では夏休み等により観光客が増えることで商品の売上げが増していたが、今年は消費者の買い控えのために売上げが減少した。
これからは消費者が求めている新商品に力を入れていくことが必要不可欠なことであると思われる。
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
8月度の生産は操業日数が16日で前年同月より1日多かったが、生産高は前年同月比95%の15,307反となり、減少に歯止めがかからない。
総体的には定番の変り織りの受注が減少と苦戦し、従来の商品だけでは苦しい傾向が続いているため新商品の開発が不可欠である。採算状況は横ばいの状況であるが、販売数が維持できずこのまま減少傾向が続くとコストが高くつくことになり、ますます厳しくなってしまう。
・麻関連繊維工業
8月は稼働日数も少なく、全般的に相変わらず商売には繋がりにくい状態が続いた。
・麻 織 物
不需要期となり、売上高は減少している。在庫の減少も生産を控えたものと考えられる。
・綿 織 物
厚織は前月同様に苦しい状態が続いている。軽布は冷夏の影響もあって月後半が特に悪かったが、この時期は中国品が中心に出回るので、産地としては前年比では特に悪くなったわけではない。この一方で、在庫が減ってきているので数年前から生産されていなかった品種に注文が入ってきているものもある。また、一部において昨年に比して早めの時期の注文が入っている。
(製造業・木材・木製品)
・一般製材
国内経済は上昇に転じている情勢ではあるが、この傾向が都市部から地方に浸透するには数ヶ月遅れてしまうため、景況感に変化はみられない。
・仏壇仏具
全般的に厳しい状況が続いているが、企業によってバラツキがあり、企業間格差が拡大している。
・木材・木製品総合
原木の入荷量は依然として前月比で2割程度減少している。価格面ではヒノキの一部において上昇している。
製材品は荷動き、価格とも変化がみられない。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
依然として厳しい状況が続いており、特に8月度の需要の落ち込みは過去最悪とも言える状態である。組合員各社ともに状況は深刻で受注減と受注単価の下げ圧力の中で、月次損益では赤字に陥った企業も多いようである。9月に入っても引き合いは低調であり、価格競争もますます激しさをみせ、採算割れ受注も目立ってきている。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
配置用医薬品製造関係は前月比98%程度で、ドリンク剤も通常型から小瓶型の方向へと転換している。また、天候不順により冬物である固形剤等の製造を早める方向で対応中である。
一般用医薬品(OTC)の店舗販売については、7~8月の前月比は101.5%程度であり、水ものはすべて期待はずれに終わった。冬物への準備用製品の全盛期が9~10月であるので、その対応を急いでいる。
医療用医薬品製造関係は後発医薬品【先発医薬品[=新しい効能を有して臨床実験などの確認後に認可された医薬品]の特許が切れた後に、先発医薬品と成分や規格等が同一であるとして、臨床試験などを省略して承認される医薬品】の薬価が追補収載されたこともあって、2ヶ月目で前月比110%と順調に推移している。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
例年の季節変動に合わせ、産地の商品売上が8月に入り一段と下降してきている。消費地の流通構造の変化が一段と進行しているように感じられ、産地内の商品開発が素材開発のもとに、今の生活スタイルにマッチした新製品と新しい流通構築が望まれる。
産地内では、信楽三大祭り(秋季-土祭り)に向け、商品開発と新商品展示会を平成15年10月11日より開催を予定し、その後は信楽焼振興協議会を中心としてその商品パンフレットを作成・配布し、販売促進強化を行うこととしている。
(製造業・電気機器)
・通信機器等電子機器類
台湾のユーザーのクレーム発生に対応したことで作業日程がずれ、夏期休暇も例年より少なくしてカバーしたが、日本のユーザーからもクレームが発生した。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
8月は天候不順であったため、エアコンの販売額が大幅にダウンした。また、大型物件もなく市場に活性感がない。顧客に設備リニューアルの提案を行うも、大きな成果はあげられなかった。この一方で、電気温水器や電熱調理器に代表されるオール電化への切り替え用電化製品が善戦した。
・食料品市場
デフレ経済下において冷夏、多雨となり季節ものの需要が減退するなど、8月は余り良い要素が見あたらなかった。
日経平均株価が年初来高値となっているなか、円高や金利上昇など、経済動向を注意深く見ていきたい。
(非製造業・小売業)
・石 油
7月中旬より販売価格に若干の変動が生じた後、価格は上昇して落ち着き、8月に入っても持続している。相変わらず収益が伴わず、業界は雨降りの中にある状況。
・家庭用電気器具
お盆までの天候不順が夏商戦の不振の大きな原因の一つとなった。盆過ぎの天候回復によって多少は夏商戦の挽回になったものの、例年の売上げはみられない。音響・映像関係では、デジタル化に向けて新製品の発表があるものの、今一つ動きは鈍い。
(非製造業・商店街)
・堅 田
冷夏の影響で衣料品の売上げの低下が懸念されたが、衣料品はまずまずの売上げをみせた。この反面、食料品、雑貨類が振るわず前年度対比で大きく割り込み、全体としても前年度を下回る売上げとなった。
・彦根市
夏のイベントなどの行事が雨の影響で中止となったことも含めて、売上げは伸び悩んでいる状況。
・長浜市
夏らしくない低温が続いたことで夏物は苦戦したが、趣味、娯楽、文化、雑貨系統の商品は健闘している。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上…108.1%(既存店比較 105.1%)
客数………102.0%(既存店比較 98.5%)
客単価……105.0%(1,350円、75円増)
先月の大幅な落ち込みからは脱し、新店増加と既存核店舗内への新規出店や呉服部門の催事成功で前年比108%台と伸びをみせた。家電や夏物衣料、食品は苦戦したが前月比で111.8%と改善した。
家具…105.9%、写真現像… 96.3%、アクセサリ…142.0%、
家電… 88.3%、リビング…104.0%、寝具・インテリア…105.9%
映画…133.8%、日用医薬品 90.4%、100円ショップ… 98.9%、
ゲームコーナー…111.8%
住居関連では雑貨や寝具、家具が前年同月の売上げを上回り、夏休み効果でゲームコーナーや映画が上向きであった。家電、医薬品は不振。100円ショップも新規開店があるも売上げは減少した。
婦人ミセス… 99.3%、ベビー子供…98.3%、紳士…86.7%
衣料は夏物が不振で苦戦が続いている。7月からの不振に比べるとやや改善したものの、夏物在庫処分が収益に影響を及ぼす。一方で秋物の導入商品は売れている。
精肉………… 94.1%、鮮魚…… 98.1%、青果………… 77.2%
ベーカリー…106.5%、和惣菜… 94.0%、洋惣菜……… 93.0%
ファストフード…98.4%
食品は特に青果が苦戦し、暑さと天候不順による産地の不作、相場の上昇が今後特に心配される。ベーカリーは好調。外食はファミリー向け、中華などが前年売上げを割るなど、レストラン部門ではお好み焼きとたこ焼き以外は不振であった。
マッサージ…201.0%、リフォーム…127.0%
物販以外のサービス分野は、マッサージ、美容、カルチャー教室(塾、パソコン、英会話など)が引き続き大きな伸びをみせた。
(非製造業・サービス業)
・旅館・ホテル
低温と台風による花火大会の延期に加えて、お盆の時期が雨であったことなどの影響で、売上げはやや減少した。
・情報サービス・広告
例年8月は稼働時間が落ちることから売り上げ減となっている。しかしながら、労務費を始めコスト削減が徹底してきており、採算面は何とか維持できている状況である。
また、市町村の情報技術関連投資の受け皿としての活動が少しずつ具体性を帯びてきており、10月からはよりいっそう活発にしたい。
(非製造業・建設業)
・土木工事
組合員によって受注量がまちまちで、偏りがみられる。
(非製造業・運輸業)
・運 送
8月の売上高は盆休みによる稼働日数の減少によって前月より低下している。また、冷夏の影響によって飲料関係が7月に比べて2割程度落ち込んでいる。
組合員はスピードリミッターの取り付けやDPF[Diesel Particulate Filter=ディーゼルエンジンの排気ガス中の、有害物質を含む微粒子を除去するフィルター。排気微粒子除去装置]の装着などの対応に苦慮している様子である。
・倉 庫
7月実績数量 対前年比
入 庫 347千トン 111.5%
出 庫 361千トン 101.7%
保 管 605千トン 103.9%
保管残高が伸び、特に電気機械製品と化学工業品の月末の保管残高が前年比の10%強の増加となり、動きが出てきた状況と思われるが、出庫量は前年並みである。
全体では5ヶ月連続で回転率は50%台を持続しており、この状況が続けば少しは好転するものと思われる。