製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・食料品)
・菓 子
前月と同様に景況は悪化し、倒産企業も相変わらず多数発生し、消費者も買い控えが起きているのが現状である。このような状況は当業界の中小企業者に大きなダメージを与え、存続することに必死な状態となっている。
また、季節柄、夏の暑い時期は菓子の消費が特に落ち込んでいる。
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
7月度の加工数量は18,188反で、前年比87%と大幅な減少となった。
売れ行き状況については、定番化された変り織は堅調な動きを見せているが、全体的には生産が増加せず、苦戦が続いている。
在庫は適正であるものの、採算状況については販売値がやや弱含みであり、採算を悪化させることとなっているが、原料を何とか安く手配することで現状を乗り切る状況である。
・麻関連繊維工業
7月は見本反づくりによって、服地、染色整理関連ともに慌ただしかったが、相変わらず厳しい状況が続いている。
・麻 織 物
前年に比べ、総体的に減少あるいは低下となっている。
・綿 織 物
軽布については、業界としての在庫は商社が保管している分が減少している分が、織屋の保管している分は減少していない。また、糸の値上がりに販売価格がついていかず、苦しい状況。
厚織については売上げにばらつきがあるが、全体では微減にとどまっており、各社とも頑張っている状況。
(製造業・木材・木製品)
・一般製材
林業従事者と木材業者の生活安定のためにも、木材価格の上昇と国からの補助金制度の見直しを考えて欲しい。
・仏壇仏具
組合員によって収益状況等に格差が見られ、一概に景況を推し量ることは難しいが、依然として厳しい状況が続いている。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
株価の回復基調という心理的要因もあり、自動車、電子部品を中心に一部製造業において操業度の回復が見られ、求人や自動車、住宅販売を旗頭に受注回復の兆しが見られた。しかし、天候不順による夏物商品の販売が低調に終り、受注高は多少上昇したものの、相変わらずの激しい価格競争によって売上高としては前年並みに終わり、収益状況も若干の低下が見られた。
7月後半からは極端に受注減となり、相当激しい夏枯れ現象が早くも感じられ、ますます先行き不安感が浸透している。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
業界では、規制緩和による一般小売店での医薬品販売ニュースについて危機感を持ったことから、本来の商売を直視する機会となって商績の向上につながった感が強い。今後もこのような危機意識が重要であると考えられる。
また、気温の上昇によるドリンク剤の消費増加など、夏向け商品について急に需要が増加し始めた。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
夏期を迎え、産地の商品売上が下降してきており、また、雇用人員も企業の本格的な縮小方向で減少気味であり、大変な状況となりつつあるように思える。
先行き不透明感の中で、どのように対処していくかが鍵であり、組合としては、質のある新商品開発を推し進め、信楽焼振興協議会との連携を図っていくこととしている。
(製造業・一般機器)
・一般産業用機械
10月以降の受注状況が不透明であり、下期の設備投資が低調になる可能性がある。
(製造業・電気機器)
・民生用電気機械器具
親企業が新製品を発表し、好調に売上げを伸ばしていることから、企業によっては昨年に比べて4%程度ではあるが、売上げを増加させている。しかしながら、一昨年と比べるとまだまだ大幅な減少状態にあると言える。
収支の点から見ると、製造経費の中でも特に電気・ガスが値上げとなっており、労務費、人件費の削減努力にもかかわらず、収益状況は改善されていない。
・通信機器等電子機器類
前月と比較して、ほぼ横ばいの状況となった。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
梅雨の長期化のためにエアコンの実需が落ち込んだ。また、価格の過当競争に歯止めがかからず、組合としての調整機能を強化している。
(非製造業・小売業)
・石 油
7月中旬より販売価格が上昇した。原因は各元売会社の値上げ通告によるもの。元売会社からは8月上旬にも若干の値上げの声があり、いずれにしても長期にかけて販売価格の変動の無い状態は考えられない。
・家庭用電気器具
先月に引き続き、例年より気温が低く、エアコン、冷蔵庫など季節商品の動きが鈍かった。
(非製造業・商店街)
・堅 田
梅雨明けまで涼しい日が続き、ようやく本格的な夏が来たところで、既に夏物商戦はおろかバーゲンも終えてしまった。このように、最近は異常気象のせいか季節のメリハリが無いために、衣料品に限らず季節もののセールがしづらくなってきている。全体的に見ても前年度の売上げを上回ることができず、いまいち振るわない7月であった。
・彦根市
特記事項はなし。
・長浜市
バーゲンセールなどの販促効果により若干持ち直しつつあるものの、低気温の影響か、夏物や季節商品の動きが例年に比べると今一つであった。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上… 98.7%(既存店比較 90.7%)
客数………101.9%(既存店比較 90.8%)
客単価…… 96.8%(1,392円、46円減)
新店の増加があるにもかかわらず、前年比で初めてのダウン。既存店では約90%と大幅減になった。要因としては天候、気温不順により夏物衣料を中心に大苦戦。お中元商戦や食品関係も急ブレーキの状態。また、夏期は共同店舗の核店舗が営業時間を延長しているが、組合員店舗は小規模事業者が多く、延長できない。
靴履物…… 65.9%、ゲームコーナー…112.9%、家電… 53.9%
映画………141.0%、100円ショップ… 100.0%、寝具… 96.0%
写真現像… 86.0%
住居関連では、服飾雑貨や生活雑貨は前年売上げをキープしたが、靴履物、家電、寝具などの夏物商品が不振、在庫が過剰になった。100円ショップも、新店増加分を入れて前年と変わらずの状態。映画はヒット商品で売上げを回復した。
婦人ミセス… 97.0%、ベビー子供……………… 86.3%
紳士………… 70.7%、ファミリーカジュアル… 155.3%
衣料ではファミリーカジュアルが好調であるものの、夏物衣料不振で婦人ミセス、紳士、ベビー子供は大幅ダウン。7月末にその不振はさらに深刻化し、夏物は売るべき時に売れなかったため、在庫過剰が大きな課題となってきている。
精肉………… 92.6%、鮮魚…… 95.0%、青果………… 86.5%
ベーカリー…101.7%、和惣菜… 84.0%、洋惣菜……… 90.6%
和食………… 80.0%、寿司…… 86.7%
食品も間接的に影響が出てきており、精肉や鮮魚などのお中元以外でも低下傾向にある。ベーカリーは前年売上げを上回ったが、惣菜や寿司といった成長部門にも好調さにかげりが出てきた様子。外食はファミリー、中華が前年割れ、和食もダウン。各社減収の中で、ドーナツ店が昨年の反動で大きな伸びを示している。
物販以外のサービス分野は、マッサージ、美容、カルチャー教室が引き続き大きな伸びをみせ、リフォーム分野も133.0%の伸びを示した。
(非製造業・サービス業)
・旅館・ホテル
梅雨明けが遅く、気温が低かったため、学校の夏休み期間前半は旅行客数も伸びなかった。8月に期待したい。
・情報サービス・広告
新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)問題は落ち着きをみせたものの、この間の海外での活動縮小の影響が少なからずある。この一方で、第1四半期の営業成績は何とか昨年並みと思われるほどであり、売上げは微減となったが、労務費を始めとしてコスト削減が徹底できてきた。
(非製造業・運輸業)
・運 送
売上高は前月に引き続き低調である。事業運営の厳しさは改善の兆しが見えてこない。彦根地域では倒産業者も発生した。
梅雨が長く、涼しかった気候で飲料関係も伸び悩んだ。
・倉 庫
6月実績数量 対前年比
入 庫 364千トン 109.7%
出 庫 358千トン 118.5%
保 管 619千トン 98.9%
米穀、金属製品、電気機械、化学工業品、雑品の入庫が増加した。特に金属製品や電気機械の分野において動きが出始めた。
回転率は58.7%と前月より動きが出た。