製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・食料品)
・菓 子
依然として節約ムードが漂っている。来客数は変わらないものの、顧客の購買単価がかなり下がっている状況と見ている。
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
4月の加工数量は18,863反で前年同月比87%となり、減産に歯止めがかからない状況。定番化されているものはまずまずの動きがあったが、追加注文のようなものはなく、必要量のみの動きとなっている。数量が伸びてこないことにはコスト面で圧迫されるため、採算は厳しい。
・麻関連繊維工業
例年なら5月下旬頃までは織機の稼動率がある程度見込めたが、今年は4月以降が極端に悪くなり、停滞は8月頃まで続く見込み。テキスタイル(服地)、染色加工、インテリア関連などについて、先が見えない状態である。
・麻 織 物
夏期需要は終了し、本年も低調なうちに終った。今後は来夏期物の商談とそれについての見本作りが始まる。
・綿 織 物
肌着用の定番クレープに続いて、パジャマ用の楊柳も中国生産が主流になってしまった。これにより、夏物のオフシーズンに見込みで生産するものがなくなってしまい、減産により対応するしかなく、一段と苦しい状況になってきた。
厚織の帆布では合繊物が減り、綿帆布が多くなっている。総合的に見て、7~8%の減産となっている。
(製造業・木材・木製品)
・一般製材
九州の杉ヒノキが滋賀県内の問屋に格安で納品されている(運送費を含めた立方メートルあたり単価が3万円)。九州材が低価格を実現できた理由として、国と県から補助金が支給されていると聞いた。
・木材木製品総合
住宅の性能保証制度やユーザーからのクレーム対策として、乾燥材や集成材の需要が急速に増加しているので、県内の業界としても乾燥材やJAS(日本農林規格)製品の供給体制を早急に整備する必要に迫られている。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
景気の閉塞感はますます強まり、需要の減少から破壊的価格が横行し、業界景況に大きな影を落としてきている。期待した統一地方選挙による選挙特需も一般企業の経費削減、販売促進活動費縮小を埋めるまでには至らず、業界景況はさらに厳しさを増している。
全国的には大阪を中心とした経済の低迷が大きく、関西経済圏に位置する当県にもその陰影が忍び寄っている感がある。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
例年と比較して売上高が上昇しているものの、設備操業度以外の他の項目について悪い印象に終止した感が強い。 ドリンク剤においては、市場の変革が起こりつつある。この終局には、OTC薬(over the counter drugs=処方箋なしで購入できる医薬品)の再編に連なる傾向が予想される。また、薬業界のうち特に製造業者には、GMP(Good Manufacturing Practice=製造管理及び品質管理規則)施行によるハード投資に対する効果を求めて一斉に受注競争が始まり、サバイバル期に突入している。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
厳しい状況が続いているものの、少し暖かくなってきて行楽シーズンに向かい、昨年は水問題発生で中止された春の「陶器祭」が4月初旬に開催された。内容は多くの観光客の来訪があり盛大に開催されたが、大きいものは販売できず、小物である花器・食器類が売れたようである。
依然として消費購買力は低く、心の充足が求められることにより、物品は生活にとって補完的役割となっているようであり、地場産業として癒される街づくりが重要であるように思われる。
(製造業・一般機器)
・機械器具
小規模企業については落込みがあり、中規模企業についてはコストを低減させながらも、仕事量を確保している状況である。
(製造業・電気機器)
・電子機器
売上げは前月に比べると少し減少してしまったものの、前年同月から比べるとやや増加傾向が見られる。国内にあっては携帯電話およびデジタル機器などの増加、海外にあっては中国市場の動きが活発であることが増加傾向の要因と考えられる。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
前年に比べて悪くもなっていないが良くもならず、業界は底を這う状況である。
年度末である3月には債権事故も懸念されたものの、特に異常は見られなかった。しかしながら昇給は概ね0~1%前後に留まるかたちとなった。
・食料品市場
雇用人員が減少してきている。また、用度品など、リースの再リースが多くなってきている。
(非製造業・小売業)
・石 油
イラク戦後の原油価格も低調となり、石油製品全般にわたる不安はとりあえず解消されたが、OPEC(石油輸出国機構)の減産体制の実施により、今後も若干の変動があるものと予想される。また、これを受けて石油製品の販売価格も低調に推移している。
・家庭用電気器具
夏商戦の商品であるエアコン・扇風機などの市場の動向については、省エネタイプの買い求めが多くを占め、実に半数が新型冷媒のR410タイプとなっており、空気清浄能力の高いタイプが人気を集めている。ユーザーは経済性に優れ、環境に配慮された製品を選択し、日常生活に用いるものほど省エネ商品を選択することから、安価な製品を追い求めずに省エネタイプの商品を提案していくことが重要であると考える。
(非製造業・商店街)
・堅 田
4月は食品、衣料、雑貨と全部門において昨年度実績を下回る結果となった。個店別で見てみると、昨年度実績を上回る店は3割を切っており、残りの7割強の店舗は下回る結果となった。また、4月初頭に1店退店の申し出があり、凋落現象に歯止めがかからない様相を呈している。
・長浜市
組合員の退店店舗が3店発生し、今後の影響が心配される。また、営業時間は現在20時としているが、競合店舗の営業時間が4月25日から21時までとなった。対抗策としては閉店時刻を遅くすべきところであるが、組合としては困難である。
・彦根市
空き店舗となっていた建物において、新規出店が当月で2軒あった
・テナント(滋賀、京都,福井他)
昨年度対比 全店合計売上…112.3%(既存店比較 104.8%)
客数………110.1%(既存店比較 102.3%)
客単価…… 98.4%(1,304円、20円減)
前月に続き、売上高は前年を上回った。前月は、平和堂能登川店開店で前年同月より2店舗増加。
靴かばん…112.2%、生活雑貨や服飾雑貨…106.5%
宝飾関連…103.6%、100円ショップ……… 117.8%
写真関連… 96.9%、ゲームコーナー………118.0%
映画……… 91.9%、レンタルビデオ……… 92.2%、
住居関連は、靴かばんが低調を脱した。生活雑貨、100円ショップは好調が続き、宝飾関連は伸び率が低くなったが好調が続いている。写真関連は行楽シーズンだが、伸びずに終った。書籍やCDは好調が続いているが、レンタルビデオと映画について低迷が続く。
婦人ミセス… 98.7%、ヤング…114.9%
ベビー子供…132.1%、ファミリーカジュアル… 179.0%
紳士…………102.6%、呉服……109.0%
衣料は、天候、温度の影響で前月大きく上回った。呉服は、でこぼこ現象があるが催事実施店好調で、伸びを見せた。
精肉…………108.8%、鮮魚……107.0%、青果…109.4%、
ベーカリー…106.0%、ケーキ…110.5%、和惣菜 92.2%、
洋惣菜……… 84.4%
マッサージ…251.0%、美容……119.9%、カルチャー教室…105.0%
食品は、全体によく売れたが、惣菜はブレーキのかかった状態。各社の惣菜部門への拡大とメニュー開発の遅れが原因と思われる。外食は、食堂関係、ファミリー、中華が前年実績を割った反面、和食とファーストフードが2桁の伸び。物販以外は、相変わらず好調で、物販店舗の退店後に店舗が増加している。
(非製造業・サービス業)
・情報サービス・広告
イラク戦争に引き続き新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)問題により、現地への出張要請がありながらも、リスクが多く派遣できないなど、海外案件に様々な不都合が生じている。
定期昇給については、給与額が上がった者も下がった者もおり、総額としてはほぼ横ばいという過去にはなかった厳しい結果となった。
対外面では、今年度の単価交渉はほぼ終わり、予想通り前年実績よりマイナスとなった。
需要については、工場関連の設備関係に少し投資意欲を感じられる兆候がある。
(非製造業・建設業)
・土木工事
年度末にもかかわらず予算消化の発注もなく、端境期に入った。併せて民間設備投資も冷え込む一方で、業界は大変である。どの企業もいつ倒産してもおかしくない状況となってきており、さらなる景気対策を望むところである。
・総合工事
4月の建設業界は公共工事の発注減による売上げ減少は避けられないが、対前年同月比で30%減とそれ以上の受注減となっている。
(非製造業・運輸業)
・運 送
輸送量は後半より伸びず低調であり、総体的に前年度と同様の傾向にある。依然として厳しい経営環境が続いている。
・倉 庫
3月実績数量 対前年比
入 庫 317千トン 113.3%
出 庫 328千トン 108.9%
保 管 548千トン 96.4%
入・出庫とも動きがあった。回転率58.3%は近年にない大きな荷動きとなっている。特に電気機械、化学工業品、紙パルプ関係が動いた。その一方で、板ガラスの在庫が66千トンと減少している。