製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
食料品
繊維
木材
紙・紙加工
印刷
化学 ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼金属
一般機器
電気機器
輸送用機器
その他
小計
非製造業
- 売上高
- 在庫数量
- 販売価格
- 取引条件
- 収益状況
- 資金繰り
- 設備操業度
- 雇用人数
- 業界の景況
卸売
小売
商店街
サービス
建設
運輸
その他
小計
製造業・非製造業 合計
合計
(製造業・食料品)
・醤 油
昨年同月と比べると景況好転であるが、昨年はBSE(牛海綿状脳症)問題により、食品業界並びに関連業界の業況が極端に悪化したためであり、業況水準が好転したわけではない状況。
・菓 子
依然として厳しい状況が続いている。消費者の買い控えが響いていると見ている。
(製造業・繊維・同製品)
・絹 織 物
11月度の生産は前年比78%となり、大幅な減産となった。厳しい状況が依然として続いている。
色用は小ロットで活発な動きが見られず、黒用についても価格が厳しく苦戦している。在庫は適正であるものの、採算状況も単価アップしていかなければ厳しい状況が続くと思われる。
・麻関連繊維工業
テキスタイルにおいては春夏物が1ヶ月遅れで動き出し、今後に期待したい。
染色整理関連においては、テキスタイルがシーズンに入り若干潤いつつあるが、海外物に押されているのか減少気味で、価格的にも厳しく、加工も複雑になっている。
寝装・インテリア関連においても相変わらず低調に推移している。全体的に海外物に押され、流通価格も崩れつつあり、産地の加工や製造技術、意匠力など海外との棲み分けができる独自製品の早期開発を重要視している。
・麻 織 物
季節的に夏物生産に入り、わずかずつではあるが生産に伸びが出てきた。今後その伸びに期待したい。
・綿 織 物
軽布(クレープ)にも11月に入ってやっと注文が入り始めたが、夏場の在庫増が大きく苦しい状態が続いている。
厚織は単価の下落で苦しい状態にあるが、数量はあまり減っていない。
材料である綿糸の国内在庫が少ないため、糸値が上がり始め、原料高の製品安になりそうである。
(製造業・木材・木製品)
・仏壇仏具
11月20日(水)~24日(日)の5日間の日程でビバシティ彦根において、第17回くらしの中の彦根仏壇展を開催した。本年は場所を1階センターモールで開催し、入場者も6,000人を超えた。しかし、センターモールは普段通路として使用していることもあって、落ち着いた商談は出来ずに一長一短といったところであった。それでも、会場から2~3人のお客様を自社店舗まで案内されたとの話もあって、それなりの実績をあげられた。
・木材木製品総合
厳しい状況が続く中で、企業経営の活性化のため努力を重ねている。通常であれば秋の木材需要期に入っているが、流通量並びに価額は保合ないし弱保合で推移している。
卸売り問屋では需要を見通しての買い溜め的傾向が一部見られるものの、総じては低調の域を脱していない。
小売業では当用買いの仕入れで荷動きは低調である。
(製造業・出版・印刷)
・印 刷
景気の先行き不安もあって、従来の歳末商戦を見込んだ季節的需要増加要因も影を潜め、相変わらず厳しい受注競争が展開されている。
先月から一斉に実施された用紙価格の値上げは10%~15%の上昇となり、小規模企業への値上げ幅が大きいようである。また、大企業については未だ値上げを容認していないところが多く、企業間格差が更に広がっている状況である。このような状況にもかかわらず、過当競争から破壊的価格が横行し、まさに体力消耗戦の傾向が強まってきている。
こうした中で、一部企業では雇用人員の削減、正社員からパートタイマーへの移行の実施や給料の引き下げなど、人件費削減に踏み切るところも出てきており、深刻化の度合いを深めている。
(製造業・化学ゴム)
・医薬品
本業種は、薬事法等に規制を受けているので他業種と比べて全体としては、良い方向にあると判断できる様相である。
医療用医薬品は健康保険法による他業種の参入が制限されているため比較的良い方向にある。その一方でOTC薬(over the counter drugs=処方箋なしで購入できる医薬品)は、薬局・薬店に関係が多いが競争が激化している。
ドリンク剤においては、売り上げを維持するために、設備操業度は上昇しているものの収益的に終焉にきている様相である。配置薬と健康食品は厳しい現状である。
(製造業・窯業・土石製品)
・陶 器
前月(10月)との比較のおいて、依然厳しい状況が続いている。従来の信楽焼の定番商品は価格低迷を続け、安くしないと売れない状況で、このままでは今一層のメーカーの生産縮小に追い込まれるものと思われる。
その一方で、消費地の購買力低下に伴い産地卸問屋の経営も苦しくなってきており撤退を余儀なくされる事業所も出てくる恐れがあり、心配である。
年度末には、現象面として組合員の脱退等の問題に波及するものと考えられる。
(製造業・鉄鋼・金属)
・バルブ
11月末に組合員企業1社の倒産が発生した。
(製造業・一般機器)
・一般産業用機械
一部設備投資に動きが出てきており、見積もり、引き合い等が増えている。
(製造業・電気機器)
・民生用電気機械器具
11月は、8月に続いて毎年売上げが低下する月(冷凍・冷房関係設備の年度の変わり目)ではあるが、最近ではエアコン関連が中国生産、洗濯機も低価格のものは中国生産へと移行しつつあり、国内製品は厳しい状況にある。しかし、完全自動洗濯機などの高級品や海外シフトしていない製品は好調の様子である。
(非製造業・卸売業)
・電設資材
1.公共事業、民間事業共に低迷のため、荷動きが悪い。
2.一部省エネ、環境関係のみ若干動きがある。
3.年末に債権関係の事故が予想される。
(非製造業・小売業)
・石 油
販売価格は依然として上昇の気配もなく、昨年同月と比べればかえって値下がりの状況であり、収益率も悪い。組合からの脱退者数も少し前と比べて落ち着いた状態である。
・家庭用電気器具
年末商戦期を迎えPDP(プラズマディスプレイパネル)を中心としたデジタル機器の販売が好調である。特にNHKの紅白歌合戦が視聴者参加の番組になるということが、更なる追い風になってくれるであろうと期待する。
(非製造業・商店街)
・堅 田
10月は久々に昨年度対比で上回ることができたが、11月に入って衣料品を中心に動きが鈍く、昨年度対比で下回る結果となってしまった。
食品関係では青果店と精肉店がやや好調に推移したが、他の店舗は伸び悩んでしまい昨年度対比で上回ることが出来なかった。
・長浜市
業況は大変厳しく、ますます深刻になりつつある。
・テナント(滋賀、京都,福井他)
(1) 全店合計の売上げは、前年比106.7%、新規出店を除いた既存店比較では、99.6%と前年を割った(前月比では、10月に比べ102.9%の額)。客数は、既存店95.3%と減少し、客単価も97.5%(1,322円、34円減)と減少した。
(2) 住居関連は10月下旬の急激な温度低下で、寝具インテリア部門は前月163%とUP、靴では月の後半が落ち込み93%に、生活雑貨や服飾雑貨は、91~98%の状況。サービス分野は季節に関係なく、美容室・理容室、健康マッサージやカルチャースクール(英語教室、音楽教室、進学塾など)はいずれも2桁以上の伸び。DPE(写真現像関係)の売上げも、100.4%に回復。リフォーム部門は、119.5%の高い伸びが続き、消費者心理を反映している。映画は、前年60.4%にダウン、ハリーポッターなど人気映画に期待。
(3) 衣料では、住居関連と同様に月の前半は、大きく防寒用品が伸びたが、中盤以降落ち着き苦戦。婦人ミセスは97.7%、ヤングは106.8%の伸び、紳士108%、子供113.5%。宝石は、80.7%と悪化、呉服はセール効果で前年比118.2%の伸びであった。
(4) 食品は、精肉が前年比125%と大きく回復、青果は鍋商材の相場高もあり伸びたが好調だった惣菜の伸びが低下、外食も95%と前年割れ(ラーメンのみ増加)している。
(5) お歳暮商戦は、まだ効果が得られていない。
(非製造業・サービス業)
・旅館・ホテル
11月は好天と行楽シーズンで例年並みであった。年末年始の予約は温泉地を中心にほぼ前年並みだが、休みが9日間と例年より長いため期待が持てる。
・情報サービス・広告
(1) 低調なまま上期が終わった。
(2) FA分野(設備投資に関わるソフト)にまつわる需要は(隙間分野とはいえ)わずかながら好調に推移した。
(3) 下期に対する見通し(予算)は、やはり良い材料は無い。
(4) 10月から翌々年のリクルート活動が始まるが、この動きも鈍い。
(非製造業・運輸業)
・運 送
受注量の増加事業者と鈍化事業者の格差が目立ってきた。比率としては15:85程度と予想する。したがって全体的には依然厳しい状況にある。
・倉 庫
10月実績数量 対前年比
入 庫 277千トン 103.2%
出 庫 270千トン 100.8%
保 管 587千トン 92.2%
8月以降動きは低調で推移。前年の悪い状況と同じであり、回復傾向が見えてこない。