SDGsとは
1. SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals、以下SDGs)とは、2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた、環境問題や社会問題を解決するための世界共通の目標であり、「誰一人取り残さない社会」という共通理念がある。国、民間企業、NGO や有識者などすべての関係者の役割が重視され、2030年までに解決すべき17の目標(ゴール)(図表1)、169のターゲットおよび232のKPI(成果指標)が設定されている。
図表1 SDGs(持続可能な開発目標)とは
2. SDGs達成に向けて
SDGs に向けた活動を推進する上での重要事項は、以下のように整理できる。
- 1. すべての人が幸せになるための世界共通目標であり、「誰一人取り残さない」こと
- 2. すべての関係者がパートナーシップを発揮して、目標を達成していくこと
- 3. SDGs 目標・ターゲットを「自分事」として、自分自身が行動変容すること
- 4. 未来志向で、計画を立て、目標管理すること
したがって、SDGs の達成には、政府や企業、商店、市民など様々なセクターとの協働が欠かせないことから、17番目にあげられている「パートナーシップ」が全体を通じたキーワードになっており、図表2の朱書きされた箇所が、17の目標項目のキーワードになっている。
図表2 SDGsの目標(ゴール)とターゲット
3. SDGsに取り組む3つのメリット
1.『新たなビジネスチャンス』につながる!
- SDGsはビジネス界での「共通言語」であり、SDGsへの取り組みをきっかけに、地域との連携、新しい取引先や事業パートナーの獲得、新たな事業の創出など、今までなかったイノベーションやパートナーシップを生むことにつながります。
2.『選ばれる会社』につながる!
- 今後SDGsへの対応が、ビジネスでの取引条件となる可能性があり、今、しっかりと取り組むことで、取引先や社会から選ばれ続ける会社につながります。
- SDGsへの取り組みをアピールすることで、よいイメージのブランディングができ、金融機関からの評価が高まるのは勿論、顧客に対しても社会・環境に優しい企業であることをアピールできます。
3.『従業員のやりがい・確保』につながる!
- 従業員がSDGsを通じて自社の企業活動が世界や社会への貢献につながることを理解することで、従業員の仕事への「やりがい」を生み出します。
- SDGsへの取り組みをアピールすることで、社会的イメージ・信頼をアップさせ、意識が高く優秀な人材を惹きつけることにつながります。