健康経営とは
健康経営とは、従業員の健康保持・増進の取組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えのもと、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することを言います。
企業が経営理念に基づき従業員の健康保持・増進に取組むことは、「従業員の活力向上」や「生産性の向上」等、組織の活性化をもたらし、結果的に「業績向上」や「組織としての価値向上」へつながることが期待されます。
(出典:経済産業省資料)
つまり、「健康経営」は、企業の成長や従業員の幸せにつながる「経営戦略」のひとつ
企業理念(長期的なビジ ョンに基づいた経営)=土台
健康経営とSDGsとの関係
- ・SDGsとは2015年9月の国連サミットで全会一致で採択された2030年までの国際目標です。
- ・「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、17の目標と169のターゲット、232の指標が決められています。
- ・滋賀県内でも、SDGsに取組む企業が増えています。
- ・17の目標の中で、目標3「すべての人に健康と福祉を」や目標8「働きがいも経済成長も」は、健康経営と親和性が高く、健康経営を実践することでSDGsの取組みにもつながります。
- ・滋賀県中小企業団体中央会では、会員企業のSDGsの取組みを支援しています。
健康 = 幸せ?
- ・世界保健機関(WHO)によると、『健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態』にあることをいいます。
- ・英語ではこの状態をwell-being(ウェルビーイング)と表し、一般的には幸せ(幸福)を示します。
- ・つまり、“真の”健康と幸せは、非常に密接な概念と言えます。
- ・健康経営は、この3つの健康の考えに基づき、実践します。
- ・「社会的健康」においては、職場の人間関係、働きがい、ワーク・エンゲイジメント、ワーク・ライフ・バランス(育児・介護・治療等と仕事の両立)などの取組みが対象です。聞きなれない言葉ですが、働き方改革やコミュニケーション促進など、既に企業の中で実施しているケースもあります。