組合事例紹介

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滋賀カーゴ軽自動車運送協同組合「新たな配送システム「サブスク便」によるCO₂削減促進事業」

サブスク便パンフレットサブスク便パンフレット

配送の様子配送の様子

組合の概要

1994年設立。法人を対象とした、24時間365日、全国どこへでも指定の場所・時間に配送するスポット輸送「チャーター便」が主要事業。顧客の荷物を安全確実に搬送し、ニーズに沿ったきめ細やかな運送事業を行っています。

①取組に至る背景・目的

「チャーター便」は、当組合の専属乗務員・専属車両によるオーダーメイドの配送サービスであり、荷物を混載することなく、一顧客のためだけに配送に要する時間・人員・車両を投入します。そのため、緊急性や重要性、秘匿性の高い荷物に対する受注が多く、企業内(社内)メール便の代替システムとしても活用いただいています。
当組合では設立以来、チャーター便を主要事業としてきましたが、近年、運送事業者には限られた人員での事業の維持、環境への配慮などが求められています。これらの社会のニーズに応え、当組合の継続的な発展を図るべく、新たな配送システム「サブスク便」を考案。効率的な輸送の実現と普及によって、環境負荷低減につなげることを目的としています。

②取組の内容と成果

●「サブスク便」とは
「チャーター便」の特性や品質はそのままに、より手軽に利用いただけるよう考案したのが定期配送・小口配送システム「サブスク便」です。特定の時間内・エリア内・サイズ内であれば、定額料金で何軒でも配達可能。定期利用を前提に、チャーター便よりも大幅に利用料金を低減しているのも特徴です。例えば時間に対して自由度の高い社内メール便の場合、その法人が自社で店舗・営業所・支社などに個別に送っている小口荷物を集約。当組合が荷物の管理、配送時間、地区などを精査し、コースや時間などを取りまとめて混載輸送することで車両1台での配送が可能となります。法人にとっては自社での配送業務の負担軽減をはじめ、設備や管理に要するコスト削減などのメリットがより高まります。

●受注増加でCO₂削減効果を向上
2023年4月よりサブスク便のサービスを開始し、並行して既存の取引先をはじめ、新規の法人に対しても営業活動を展開しています。その結果、同年12月までに当初の目標を上回る7案件の受注を達成。従来なら7台の車両で個別配送していたルートを3台にまとめ、走行回数が3/7となったことでCO₂削減につながりました。また、サブスク便は当組合の事業シェアの15〜20%となり、全体の売り上げでは10%を占めるようになっています。さらなる受注が見込まれるため、ドライバーの増員と教育、車両の増設などに着手して、CO₂削減効果の向上も目指していきます。

③今後の展開と目標

輸送にかかるコストやエネルギーの効率化はCO₂削減にも直結するため、当組合では「サブスク便」の浸透に向けて営業活動の強化に注力しています。また、企業や個人がCO₂削減対策を取ることは、持続可能な未来のための非常に重要な責務です。当組合でも環境保護や働き方改革への問題にダイレクトに効果を発揮するシステムを立案するべく、検討を進めていきたいと考えています。

滋賀カーゴ軽自動車運送協同組合(www.shiga-cargo.jp)

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