組合事例紹介

一覧へ戻る

滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合「SDGsの取り組みがCO2排出量の削減に発展」


組合SDGs行動宣言


原料に麦を配合した歯ブラシ

環境と観光の共生を目指しSDGsの実現に貢献

令和4年1月11日、滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合は持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、組合員の協議によって「SDGs行動宣言」を発表。行動する一歩として「環境の視点」「社会の視点」「経済の視点」の3つの取り組みをまとめています。

「環境の視点」における取り組み

宿泊客に提供する使い捨て歯ブラシ等のプラスチックアメニティの削減を目指す。具体的には、2030年までに組合員施設で使用する使い捨て歯ブラシを含むアメニティのプラスチックゴミをゼロにするために行動を起こす。

*2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法では、ホテルや旅館で使用される①ヘアブラシ、②くし、③かみそり、④シャワーキャップ、⑤歯ブラシを特定プラスチック使用製品と定め、事業者に対し提供量の削減に取り組むことが求められている。

「社会の視点」における取り組み

宿泊業として近江の食文化の継承や地場産品の活用、地域との連携強化を目指す。具体的には、組合員施設で提供する食材に占める滋賀県食材の使用割合を50%まで引き上げる。地産地消が推進されることで新鮮な地元の食材をお客様に提供できるだけでなく、近江の食文化継承や輸送に係るCO2排出量削減も期待ができる。

「経済の視点」における取り組み

組合員の働き甲斐と経済成長の実現に向けて、客室料(2019年度比較)を20%向上させることを目指す。具体的には、SDGs並びに滋賀県が独自に定める持続可能な社会に向けた目標MLGsの理念に基づいた宿泊プランの販売など付加価値の高い商品を創出し販売する。

同組合は、国民の生活衛生に関係の深い事業者により構成されています。そのため、組合員企業に対してHACCPに沿った衛生管理計画の導入支援をはじめとした適正な衛生管理や衛生施設の改善向上に積極的に取り組まれてきました。SDGs行動宣言の策定を通じて、今後はびわ湖の環境保全や文化の継承も滋賀県の観光資源としてお客様に付加価値を感じていただけるよう、環境と観光が共生する「選ばれる滋賀」となることを目指して事業に取り組まれます。

環境と観光の共生を目指したSDGsの取り組み

組合では、SDGsの目標である「環境の視点」として、組合員施設で提供するアメニティのプラスチックゴミを2030年までにゼロにすると宣言されています。しかし、宿泊業にとっておもてなしの一環であるアメニティのサービスを廃止する事は簡単ではありません。そこで最も使用ニーズが高い歯ブラシに焦点を当てて、削減の意義を見出す事となりました。具体的には、使い捨て歯ブラシの製造と焼却処分に係るCO2排出量の算出を専門家に委託。組合員企業が年間に使用している使い捨て歯ブラシの使用本数を乗じることで現状を把握し今後は、使用本数を減らすことで、年間どれくらいCO2排出量が削減できるかについても調査を行い、開示することでお客様にも理解と協力を促される予定です。

滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合(shiga-ryokan-kumiai.jp)

よりよいウェブサイト運営のために、このページに対するご意見をお寄せください。

このページは見つけやすかったですか?

このページの内容はわかりやすかったですか?

このページの内容は参考になりましたか?

その他、ご意見・ご要望等がございましたら、ご記入下さい