70周年記念大会におけるSDGs宣言
SDGsのPRパンフレット
令和元年12月4日、滋賀県産業振興協同組合は事業協同組合として県内で初めての「SDGs行動宣言」を発表。これまで養われ、受け継がれてきた協同組合の精神と強みを生かしてより良い社会を実現するために、同組合が考える「あるべき姿」を3つの取り組みにまとめています。
人の育成、ディーセント・ワークに関する取り組み
従業員がワークライフバランスを実現し、生きがいを持って働ける環境を整備するため、人材確保に向けた様々な取り組みを進める。従業員の資質向上や技術・知識の習得を目指した研修会等を開催し、学びの場を提供するとともに経済成長に向けた取り組みを進める。従業員の働き方改革を進め、定着を図るために必要な情報を収集し、労働環境の充実を進める。
ものづくり企業としての取り組み
生産性向上や環境負荷軽減を目指した研修会等を開催し、持続可能な消費形態の実現に努め、限りある資源と環境にやさしい生産活動を進める。県内大学や工業技術センター、その他の関係機関と連携し、技術力の向上や革新を進める。SDGsに取り組んでいることを組合内外の関係者に広く知ってもらうために様々な形で情報発信を進める。
パートナーシップおよび地域・社会との関わりの取り組み
SDGsを通じ、持続可能な社会の実現に向けて、組合員総意のもと組合事業を進める。従業員の交流を兼ねた社会貢献活動を実施し、経済活動以外でも地域社会との結びつきを深める。地域社会の一員として県や市町、また各種団体と連携した事業を展開し、SDGsのみならず業界の垣根を越えて事業活動を進める。
同組合では設立以来、社会に役立つ「ものづくり」を行う異業種協同組合として、組合員の繁栄とより良い社会の実現を目指して活動されてきました。これらは持続可能な社会の実現に向けて「誰も取り残さない」というSDGsの目指すところと共通するものです。今後は宣言文に盛り込まれた3つの柱を軸に、組合事業の展開を計画されています。
令和元年の「SDGs行動宣言」に基づき、同組合では組合員への理念の浸透を図るべく、研修会を実施。令和2年には「SDGsを事例から学ぶ」、令和3年には取り組みをより推進させることを目的に「SDGs 社会的課題と企業経営セミナー」を開催されました。並行して、令和2年にはSDGsに取り組む企業として、組合員を紹介するパンフレットやポスター等を制作。取り組みを“見える化”したことで、実践へのモチベーションが向上し、より発信力が高まって新規顧客の開拓につながったとの報告もありました。令和4年度には、その後の組合員企業の取り組み事例をパンフレットやHP等で公開される予定です。
同組合ではSDGsを通して、時代が要請するテーマを主導的に組合員に提言し、研修などを通じて意識の醸成を図り、所属企業の取り組み・成果を広報するという、組合だからこそ可能なバックアップの仕組みを構築。好循環を生み出すスキームを確立したことで、新たなニーズにも対応できる環境づくりを実現されました。