組合事例紹介

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おごと温泉旅館協同組合「SDGs行動宣言に続き組合の新しい連携体制を構築」


おごと温泉全景


認証マーク

3つの柱でSDGsの実現に貢献

令和4年1月18日、おごと温泉旅館協同組合は持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、組合員の協議によって「SDGs 行動宣言」を発表。行動する一歩として「人の育成、安心と夢を育む」「ものづくり企業」「パートナーシップ及び地域・社会」の3つの取り組みをまとめています。

「人」における取り組み

従業員とその家族の健康維持や増進に積極的な支援を行い、年齢や健康状態に応じた働き方を推進することで、健康で生き生きと働ける温泉地の実現を目指す。日本文化に対する造詣が深まる働き方ができるよう、業務を通じて従業員に学びの機会を提供する。良質な温泉の保全に努め、利用する全ての人の心と体の健康促進に寄与する。アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込みや偏見)への気づき・排除により、利用者も従業員も自分らしく振る舞える温泉地を目指す。

「旅館業」における取り組み

利用者のおもてなしを通じて、旅館業に対する魅力とやりがいを感じられる労働環境の実現を目指す。地元の食材を積極的に使用し、地産地消により地場産業の活性化に寄与すると共に、適正な在庫管理で食べ残しの削減に努める。館内で使用するものは、できる限り環境に配慮した製品を選択する。

「地域」における取り組み

地域に根差した温泉地として、地元の活性化に寄与すると共に、地域住民の防災拠点としても貢献できるよう努める。水質保全や廃棄物の低減に取り組み、地域から愛される美しいおごと温泉の維持に努める。SDGs推進のために、当組合内はもとより地域社会や他業種とも連携することで、取り組みを広げていくことに努める。

同組合では、近江商人から受け継いだ「三方よし」の精神に則り、宣言以前より環境保全や地域貢献といったSDGsにつながる取り組みを行ってきました。その理念や方向性等を、「SDGs行動宣言」の策定によって各組合員が改めて共有。HP等で周知を図ったことで、おごと温泉のイメージが向上し、特に若い世代の人材確保に効果がみられています。今後は宣言に基づいた各組合員の取り組みについて聞き取り調査などを実施。そこから派生した事業を組合単位で展開していく事を検討されています。

「事業継続力強化計画(連携型)」に全国初の認定

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、各旅館は創業以来初の休館を余儀なくされました。その結果、宿泊施設として組合員の危機意識はこれまで以上に高まりましたが、個別の旅館で出来ることは限られています。そこで、事業継続について組合で協力して備えることの必要性を感じ、事業継続計画(BCP)対策の強化に取り組まれました。

令和4年5月23日、おごと温泉旅館協同組合は温泉旅館の協同組合としては全国初の「事業継続力強化計画(連携型)」に認定されました。同組合の計画は、震度6クラスの地震が発生した場合を想定し、組合員間で被害の状況把握や情報共有、温泉施設などの相互利用、復旧支援のための人員派遣などの内容が盛り込まれています。これまで以上に旅館同士や地域等との協力体制を強化し、相互の連携で事業継続を目指します。こうした実践的な計画の推進により、「SDGs行動宣言」の実効性がより高まる相乗効果が期待されています。

おごと温泉旅館協同組合(ogotoonsen.com)

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