スペシャルトークの会場風景
高等養護学校生徒の苧引(おひ)き体験を紹介
滋賀県麻織物工業協同組合(理事長 川口徳太郎 氏)では、5月14日㈯~6月19日㈰の期間、愛荘町の近江上布伝統産業会館で、SDGsに関する資料展示や講演会、ワークショップなど話題のSDGsを学び、体験できるイベントを開催されており、この一環として5月22日㈰にSDGsスペシャルトークが同会館2階にて開催されました。
冒頭に組合の田中理事からSDGs宣言について紹介があり、「以前はSDGsを縁遠いものだと思っていたが、学ぶにつれて誰かのために行動する心持ちを新たに持つことができ、業務に誇りを持ち、今ではSDGsを身近に感じている」との所感が述べられた後、町内で活動している3グループから紹介がありました。
中でも、滋賀県立愛知高等養護学校の発表では、地域共学の理念に基づき、組合の直接指導のもと、繊維を取り出す「苧引(おひ)き」から地機を使用した手織りまで、近江上布である生平(きびら)の一連の体験について紹介がありました。様々なものをより合わせて1つのものにする「紡ぐ」ことがSDGsの考え方にも合っており、組合の受け入れもあって、率先して織ろうとする生徒の喜びが色合いに出ているものとして、作品が会館2階にて展示紹介されています。
組合では、今後もSDGsに取り組んでいくことで、作り手の意識を改革するとともに、製品の海外展開を進めることとしています。