
炬火トーチと受皿(写真提供:滋賀県)

炬火トーチお披露目式(写真提供:滋賀県)
彦根仏壇事業協同組合(理事長 井上 昌一 氏)では、国スポ・障スポの炬火トーチを制作し、県に提供されました。炬火トーチは、デザインを県の東北部工業技術センターが担当し、持ち手部分を東近江市の木地師が制作。美しいブルーの濃淡2色の仕上げに、彦根仏壇の色漆の技術が用いられました。制作した炬火トーチは65本。漆は湿度や温度の影響を受けやすいため、全てのトーチの色にブレが出ないよう調整することや、金箔押しではトーチの曲面にしわが出ないように高度な技術が求められました。また、トーチに施された琵琶湖のマークは蒔絵の技法で金粉が蒔かれ、組み立て時には金箔や蒔絵を傷つけないよう細心の注意が払われました。彦根仏壇の高い技術の結晶とも言える炬火トーチは、開会式や閉会式のみならず、各市町に2本ずつ県から配付され、地域ごとに国スポ・障スポを盛り上げる独自のイベントなどにも活用されました。
