先進組合事例

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八日市カードシステム協同組合

※IT革命への対応(平成12年度調査)
全国に先駆けて多機能ポイントカードシステムを導入した組合

デビットカード地方版に基づき加盟店が会員売上高に応じてポイントを会員に発行して、固定客確保と大型店攻勢に対処。流出客の防止を図るだけでなく、流出客増加に寄与している。

県商連のスタンプ事業が廃止されるに伴い、八日市市商店街連盟がそれに代わる事業を開発する必要があるとの認識の下、研究活動を続けていく過程で、「カード化事業開発委員会」を設ける事になり、2年間にわたり見学・研修を続けた結果、八日市市商店街連盟の殻に閉じこもることなく八日市市内の商店全てに対して参加募集し、デビットカード地方版を115店鋪の加入を得て発足させた。ポイント発行の要領は次の通りである。(1)末梢会員たる消費者が加盟店で購買活動に伴い、ポイントを発行する専用の一般ポイントカード。(2)ニコス・VISAとの提携によるクレジット機能付カード。の2種類があり、売上高の0.5%以上のポイントを発行する。
組合内に設けられている販促委員会で年間20回を上回る委員会を開催し、ギフト券販売キャンペーンを企画し割増ポイントを発行して会員増強を図る対策も実施している。加盟店は端末を操作し当協同組合に電信でポイント購入を申し込むと同時に、その代金はデビットカード地方版を利用して契約金融機関の加盟店に—-の口座から引き落とされて組合に自動的に納入される仕組みになっている。
組合本部のホストコンピューターと加盟組合員の店に設置された端末機は公衆回線で結ばれ、販売情報はホストコンピューターに蓄積されている。加盟組合員が販売情報の分析を組合本部に依頼すると、依頼された内容のデータが組合専従職員により出力されて組合員に配布される。組合員はこれらの情報に基づいて店鋪経営のノウハウが蓄積され、流出客の防止と流入客の増加対策に役立てている。組合員によっては、固定客の約50%を流入客が占めている例がある。ポイントカードのシステムと客層に適した商品企画のあり方が経営に反映されて、業績が比較的に良い傾向の店鋪が少なくない。

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