1959年設立。滋賀県内で旅館やホテルなどの宿泊業を営む204社(令和6年1月現在)で構成されており、組合員施設の衛生管理や経営の健全化、県内の観光振興などに資するための教育・情報提供事業や金融事業に取り組んでいます。
①取組に至る背景・目的
当組合では、2022年1月に「SDGs行動宣言」を策定しました。宿泊業を営む事業者として、行動指針の1つにプラスチックごみの削減を掲げています。旅館やホテルでお客様に提供するアメニティ(歯ブラシ、髭剃り、くし、ヘアー
ブラシ、シャワーキャップ)は「プラスチック資源循環促進法」で特定プラスチックに該当すると定められ、一度使って簡単に廃棄するのではなく、提供方法や使用の合理化などが求められています。また、使い捨てプラスチックを削減すると、プラスチックごみが減るだけでなく、製造と焼却の際に発生するCO₂の削減にもつながるため、お客さまに使い慣れたご自身の衛生用品をお持ちいただく新しい旅のスタイルを提案する啓発事業に取り組みました。
②取組の内容と成果
●当たり前のサービスを見直す挑戦
旅館やホテルで提供されるアメニティは、おもてなしの一環でもあるため、簡単に廃止する事はできません。そこで当組合では、琵琶湖のヨシから作られた部屋置きのメッセージカードを作成し、アメニティ廃止への思いと理由を記して客室に設置、お客さまに理解と協力を促しています
●CO₂排出量の見える化
その次のステップとして、アメニティの製造と焼却の際に生じるCO₂排出量の見える化に取り組みました。具体的には、組合員を対象にアメニティの年間使用量(2022年)を調査し、廃棄するアメニティのCO₂排出量とプラスチッ
クごみの廃棄量を龍谷大学 先端理工学部 水原講師に算出を委託。これにより、下記のとおり実態を把握することができました。
歯ブラシ | 2,068,664本 | 廃棄量19.9t | CO₂排出量127.4t-CO₂ |
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髭剃り | 952,691本 | 廃棄量 4.7t | CO₂排出量 29.4t-CO₂ |
くし | 583,539本 | 583,539本廃棄量 3.5t | CO₂排出量 22.5t-CO₂ |
ヘアーブラシ | 761,718本 | 廃棄量10.9t | CO₂排出量 69.9t-CO₂ |
シャワーキャップ | 442,166枚 | 廃棄量 1.5t | CO₂排出量 55.2t-CO₂ |
③今後の展開と目標
2022年は、組合員施設で上記のとおり、アメニティだけで年間約40tのプラスチックごみと約300t-CO₂が発生したと推定されます。そこで当組合では、この数字を用いてポスターを作成し組合員施設で掲示し啓発に努め
ています。使い捨てプラスチックの削減は、大型の設備投資などは不要で心がけ次第で減らすことができます。持続可能な未来のために美しい滋賀県に多くの観光客が訪れてくれるように、使い捨てプラスチックの削減を通
じてCO₂ネットゼロの取組を進めていきます。