組合関係者の集合写真
ファーリングシェードの実技研修
令和4年1月18日、滋賀県テント・シート工業組合は持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、組合員の協議によって「SDGs行動宣言」を発表。行動する一歩として「人の育成、安心と夢を育む」「ものづくり企業」「パートナーシップ及び地域・社会」の3つの取り組みをまとめています。
「人の育成、安心と夢を育む」における取り組み
従業員とその家族の健康維持や増進に積極的な支援を行い、年齢や健康状態に応じた持続可能な働き方を推進することで、笑顔があふれ魅力ある職場づくりの実現を目指す。帆布製品製造技能検定に関する研修に加え、安全教育の推進に努めるなど幅広い学びの機会を提供する。製造、現場施工、PC作業等すべての業務についてジェンダーを意識せず、挑戦できる環境整備に取り組み、研鑽を怠らず技術力の強化を通じて生産性の向上を目指す。
「ものづくり企業」における取り組み
テントシートの有効活用を通じて世の中に価値ある製品を提供し、従業員の働き甲斐も企業の成長も共に実現できるよう努める。コンプライアンスの遵守や、安全対策を徹底し、信頼される業界であり続ける。夏場の日差し対策としてのテントシートの活用、グリーン購入適合生地等の使用により環境負荷低減を業界として目指す。
「パートナーシップ及び地域・社会」における取り組み
テントシートを活用した災害防止製品(防水、法面保護、防草シート等)の開発に取り組み、災害に強いまちづくりに寄与する。当組合内はもとより近畿・全国ブロックなど他府県の同種団体と連携を図り、業界の発展ともに持続可能な社会の実現に貢献する。地域社会や他業種とも連携することで、地域に根差す組合として地域とともに発展を目指す。
同組合はこれまで、事業成長や経営の合理化を図るための研修・調査事業を積極的に実施し、業界の発展に努めてきました。ところが、組合が設立40周年を迎える年(令和2年)に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、日常生活の安定は当たり前のものではない事を実感。持続可能な社会の実現に向けて「SDGs行動宣言」の策定に取り組まれました。今後は、自分達が社会に還元できる事を組合員ニーズに反映させ、さらなる業界の発展を目指して組合事業に取り組まれます。
組合は、「世の中に価値ある製品の提供」、「テントシート製品の活用によるCO2排出削減」を目標とされています。こうした宣言内容と組合員のニーズを合致させて、令和4年10月にシェード技術を習得する研修会を開催されました。シェードはデザイン性に優れた取り外しが可能な日除け製品で、コロナ禍で通気性の良い環境が好まれるようになり、飲食店などでも多く利用されています。夏場の厳しい日差しをさえぎることによりエアコン使用率の低減にもつながるため、需要は確実に増えており、施工技術を習得することで組合員の販路拡大が期待されます。この研修には他府県同業種団体も多数参加して、大変好評を得ました。実際に引合いの話がきた組合員もあり、今後のさらなる効果が期待されています。